国連の安全保障理事会は9日、国連の制裁決議で禁止されている物品を輸送していたとして、今月5日付で北朝鮮船籍を含む貨物船4隻に対し、国連加盟国の港湾への入港を禁じる措置を取ったことを発表した。
国連安保理・北朝鮮制裁委員会の専門パネルのトップであるヒュー・グリフィス調整官は9日、記者団に向かって、前例のない措置として、「制裁委員会によって4隻の船舶が指定された。資産凍結や航行禁止ではなく、入港禁止措置だ。」と述べ、「委員会による、非常に迅速で断固たる行動」であると強調した。
4隻の船舶は、8月の国連の制裁決議に違反し、石炭、海産物、鉄鉱石などを運搬していた。制裁は9月に拡大され、織物の輸出や、北朝鮮にとっての外貨の獲得手段である、同国からの出稼ぎ労働者の受け入れも禁止の対象となり、原油の輸出にも上限が設けられている。...
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国連安保理・北朝鮮制裁委員会の専門パネルのトップであるヒュー・グリフィス調整官は9日、記者団に向かって、前例のない措置として、「制裁委員会によって4隻の船舶が指定された。資産凍結や航行禁止ではなく、入港禁止措置だ。」と述べ、「委員会による、非常に迅速で断固たる行動」であると強調した。
4隻の船舶は、8月の国連の制裁決議に違反し、石炭、海産物、鉄鉱石などを運搬していた。制裁は9月に拡大され、織物の輸出や、北朝鮮にとっての外貨の獲得手段である、同国からの出稼ぎ労働者の受け入れも禁止の対象となり、原油の輸出にも上限が設けられている。最近の制裁は、北朝鮮の過去最大となる6度目の核実験と、2度の日本越えの弾道ミサイル発射実験を受けて発動された。
AFP通信が関係筋からの情報として伝えたところでは、入港禁止の対象となった船舶は、「Petrel 8」「Hao Fan 6」「Tong San 2」「Jie Shun」の4隻で、世界中の船舶の位置などの動静を確認できる「マリントラフィック」のウェブサイトによれば、船籍は「Petrel 8」がアフリカ沖のインド洋上の島しょ国であるコモロ連合、「Hao Fan 6」がカリブ海の島国であるセントクリストファー・ネイビス連邦、「Tong San 2」が北朝鮮、「Jie Shun」については、サイトに表示されていないという。
グリフィス氏は、全ての国連加盟国を対象とした、北朝鮮に対する制裁の履行に関する第2回目の会合の最後で入港禁止措置の発表を行った。北朝鮮の外交官もその場にいたが、特に発言はなかったとされる。
北朝鮮の国連代表団は先週、米国や国連の制裁を強く非難しており、北朝鮮は制裁の打撃に耐え、独立独行と自身による開発によって、社会主義者としての力を構築する道に沿って進んでいくと述べた。トランプ米大統領は、これに対し、同国を壊滅せざるを得ないと威嚇するような発言をしており、7日には、「外交的な努力はことごとく失敗しており、1つのことだけがうまくいく。」として、軍事力の行使を示唆したとも取れるツイートをしている。
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