【Globali】
巨大ハリケーンや山火事の被害を受けている米国、巨大火山の噴火の脅威にもさらされている(2017/10/13)
米国のイエローストーン国立公園は1872年に設定された世界初の国立公園であるが、この美しい国立公園の地底には、米全土に甚大な被害をもたらし、地球全体の気候を変えてしまうほどの威力を秘めた超巨大火山「スーパーボルケーノ」が眠っている。
巨大噴火が起こった場合、米国の大部分の領域が火山灰に埋まってしまう恐れがあり、さらにはイエローストーンから流れ出た溶岩は世界全体に流れ出し、大気圏に放出された何百万トンもの火山灰で太陽光線がさえぎられ、地球全体が寒冷化する恐れがある。
イエローストーンでの超巨大噴火は、約220万年前、約130万年前、約64万年前の計3回起こっている。前回の巨大噴火より既に60万年が経過しているため、いずれ近いうちに巨大噴火が起こることが予想されている。...
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巨大噴火が起こった場合、米国の大部分の領域が火山灰に埋まってしまう恐れがあり、さらにはイエローストーンから流れ出た溶岩は世界全体に流れ出し、大気圏に放出された何百万トンもの火山灰で太陽光線がさえぎられ、地球全体が寒冷化する恐れがある。
イエローストーンでの超巨大噴火は、約220万年前、約130万年前、約64万年前の計3回起こっている。前回の巨大噴火より既に60万年が経過しているため、いずれ近いうちに巨大噴火が起こることが予想されている。
そしてこの秋の火山学会で、噴火の予兆が始まってから実際に噴火が起きるまでの周辺温度の変化が、今まで考えられていたよりもはるかに速かったという発表があった。これまで考えられていた数世紀単位ではなく、何十年単位で、火山の周りの温度が上昇するというのだ。つまり、これまでは「兆候が出始めてから、あと数千年のうちに噴火するかもしれない」というような考え方だったのが、この発見により、「兆候が始まってから、わりとすぐに噴火までに至るかもしれない」ことが認められ始めたのである。イエローストーンでは地震が、回数も規模も増えていることが既に観測されている。
今年、巨大ハリケーンや山火事などの地上での自然災害を経験した米国は、将来、巨大噴火という地中からの脅威にもさらされる恐れがある。
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