米ウォルト・ディズニーは11日、12月16日からスターウォーズの世界を仮想現実(VR)で体験できる新アトラクション「スターウォーズ:帝国の秘密」を米国内のテーマパーク内にオープンすることを明らかにし、チケットの発売を開始したと発表した。
スターウォーズの新アトラクション「帝国の秘密」は、ルーカスフィルムとの提携を通じて実現したが、ルーカスフィルムの研究所でVRコンテンツを制作するILMxLabは、仮想現実(VR)を手掛ける米企業ザ・ボイド(The Void)社と提携した。ザ・ボイドは、これまで映画「ゴーストバスターズ」や「インディ・ジョーンズ」、ニューヨークの「マダム・タッソー蝋人形館」等に関連したVRの世界を提供してきた会社で、同社が今般、チケットの発売に合わせ、予告動画を公開した。
「帝国の秘密」は30分のアトラクションで、4人のグループで参加する。参加者はバックパックを背負い、コントローラーを手にして、VRゴーグルを装着した上で、スターウォーズの世界へと入っていく。ストームトルーパーに扮して反乱軍のため、生存に必要な情報を入手するというミッションを果たすという想定だ。宇宙要塞のデス・スターのような映像を背景にして帝国軍と戦う場面や、溶岩のような景観の上空を飛行するシーンも見られる。
同アトラクションは、米フロリダ州オーランドの「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」では12月16日、カリフォルニア州アナハイムの「ディズニーランド・リゾート」では、来年1月5日に開始する予定である。チケットはインターネットで既に購入可能で、価格は29.95ドル(約3,350円、手数料別)。
フロリダでの「帝国の秘密」の公開開始は、おそらくシリーズの次の映画である「スターウォーズ:最後のジェダイ」が12月15日に封切られるので、それにタイミングを合わせたものと思われる。
ディズニーでは現在、フロリダの「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」に、スターウォーズをテーマとしたホテルを、ディズニー・ワールドのテーマパークの1つ、「ディズニー・ハリウッドスタジオ」内に、別の新アトラクション「スターウォーズ:ギャラクシーエッジ」を建設中であり、「帝国の秘密」はそれらの工事が続いている間を補うものにもなる。
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