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【Globali】
北朝鮮、核実験場が「山疲労症候群」の可能性(2017/10/19)
『AFP』など英文各メディアは北朝鮮の豊渓里付近の地質状況が地盤にひび割れが入るなどする「山疲労症候群」と呼ばれる状況に近いという報告があったと伝えた。
米ジョンズ・ホプキンス大学のシンクタンクで米韓研究所の分析サイト「38ノース」が18日に発表した情報によると、6回目の核実験の影響は爆心地から1.4キロ地点まで広がっている可能性があり、山疲労症候群の影響が懸念されるという。
山疲労症候群とは岩山に囲まれた場所で行われる地下核実験による影響を表す名称だ。このような地域では大きな爆発により周りの岩場が広範囲にわたってひび割れ、雨水などが浸透しやすい状況にあると言われている。...
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米ジョンズ・ホプキンス大学のシンクタンクで米韓研究所の分析サイト「38ノース」が18日に発表した情報によると、6回目の核実験の影響は爆心地から1.4キロ地点まで広がっている可能性があり、山疲労症候群の影響が懸念されるという。
山疲労症候群とは岩山に囲まれた場所で行われる地下核実験による影響を表す名称だ。このような地域では大きな爆発により周りの岩場が広範囲にわたってひび割れ、雨水などが浸透しやすい状況にあると言われている。北朝鮮は過去6回核実験を行っており、初回を除く5回を同国北東部にある豊渓里で行っている。同地の山の地下では6回目の実験以降、地震とみられる小さな揺れが3回ほど観測されていた。その結果、一部専門家は豊渓里の地下は将来の核実験には適さないほど損傷しているかもしれないとの見解を示す人もいた。
ただ別の専門家フランク・パビアン氏とジャック・リウ氏の見解によると、過去にはアメリカ・ネバダ州の地下核実験後にも同様の揺れが観測されたことから、こうした小さな揺れは珍しいことではないとした。両専門家は1969年の研究を引き合いに出し、ネバダ州地域の地震活動の増加は地下核実験後の状況としては普通のことであり、そのうちのいくつかは今回の北朝鮮で観測された揺れよりも大きなものもあったとした。しかし、ネバダ州の実験は1992年まで続いており、実験後に複数回の地震が観測されても核実験を中止しなかった。しかも、北朝鮮は豊渓里に他に2ヶ所ほど地下施設があるとされており、「北朝鮮がこれによって実験を中止するということは期待できない」との見解を示した。
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