今やニューデリーは、世界で最も大気汚染がひどい首都である。現在、ニューデリーは視界が非常に悪いうえ白く濁った空気に覆われており、5分も外にいると目やのどがヒリヒリする状態であるとのことである。
インドにある米国大使館のデータによると首都ニューデリーの各地で、微小粒子状物質であるPM2.5の濃度が、1立法メートル当り、インドの基準値60マイクログラムの約12倍の700マイクログラム超に達したとのことである。...
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今やニューデリーは、世界で最も大気汚染がひどい首都である。現在、ニューデリーは視界が非常に悪いうえ白く濁った空気に覆われており、5分も外にいると目やのどがヒリヒリする状態であるとのことである。
インドにある米国大使館のデータによると首都ニューデリーの各地で、微小粒子状物質であるPM2.5の濃度が、1立法メートル当り、インドの基準値60マイクログラムの約12倍の700マイクログラム超に達したとのことである。また、この700という値は、インド当局が危険レベルとする基準値300の2.3倍超である。
2016年5月に世界保険機関が公表したデータによると、世界約3千都市のPM2.5の年間平均濃度において、ニューデリーは11番目に高く、北京の約1.4倍の水準であった。
この大気汚染の原因は、1.冬の季節に気温は下がり湿度は上がって、風が止み汚染された空気が滞留しやすいこと、2.ニューデリー周辺の地域で、次回種まきに向けて畑の野焼きによる煙害が発生すること、3.年々増加する車からの排出ガス、4.ニューデリー郊外の火力発電所から排出されるばい煙等が掲られる。
ある医師は、ニューデリーの住人が取りうる対策は、1.不可能であるが呼吸をしないこと、2.ニューデリーから出ていくこと、3.新鮮な空気の中で人々が活動できる権利を確立すること位しかないと語った。
一方、インド医学協会は、ニューデリー首都圏当局に対して11月19日に予定されているニューデリーハーフマラソン大会の中止を要請した。
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