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【Globali】
トランプ大統領、ゾウ狩猟戦利品の持ち込み規制撤廃の決定を保留(2017/11/21)
『ロイター』『AFP』など英文各メディアは、先日米魚類野生生物局が決定したゾウ狩猟の戦利品の持ち込み規制を撤廃する件について、アメリカのドナルド・トランプ大統領がその決定を保留するとツイートしたと報じている。
政府はアフリカのジンバブエやザンビアで捕獲されたゾウの象牙などを記念品としてアメリカに持ち帰ることを規制していたが、今月15日、その規制を撤廃することを発表していた。しかしトランプ氏は17日になって自身のツイッターで同決定に関して「保護に関する全事実の見直しが確認できるまで、当面の間決定を保留する」と発表した。さらに日曜日には「この恐ろしいショーが多少なりともゾウやその他の動物の保護を役立つという気持ちを変えることを強く要求された。...
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政府はアフリカのジンバブエやザンビアで捕獲されたゾウの象牙などを記念品としてアメリカに持ち帰ることを規制していたが、今月15日、その規制を撤廃することを発表していた。しかしトランプ氏は17日になって自身のツイッターで同決定に関して「保護に関する全事実の見直しが確認できるまで、当面の間決定を保留する」と発表した。さらに日曜日には「この恐ろしいショーが多少なりともゾウやその他の動物の保護を役立つという気持ちを変えることを強く要求された。」とツイートしている。
ジンバブエでは趣味などで合法的に野生動物の狩猟「トロフィー・ハンティング」が頻繁に行われており、剥製や象牙などを記念品としてアメリカへ持ち込むことは2014年前オバマ政権下で禁止されていた。しかし、魚類野生生物局は1年以上前から、絶滅危惧種の保護に関する法律に則った上で、輸入規制撤廃を検討していた。今回規制を緩和し持ち込み許可証を発行すると発表したことで、トランプ氏は動物愛護団体や、通常はトランプ氏を擁護する立場の保守派からも強く非難されており、それに答える形で決定を保留することとなった。トランプ氏が保留発言をする数時間前にはサラ・サンダース大統領報道官が、魚類野生生物局の決定を擁護したばかりだった。
ロイター通信によると、動物愛護団体はジンバブエでは汚職が定着しており、本来保護のために当てられる動物狩猟の収益金が密輸団の懐に入るなど本来の目的ではない使われ方をしていると指摘している。米下院外交委員会のエド・ロイス氏はジンバブエの政治や経済の混乱からみて当局が保護プログラムを正しく運営しているとは言えないとした上で、「密猟を防止することは、動物の保護だけではなく国家の安全保障にもつながる」としている。
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