「長征6号」は、中国航天科技集団公司上海航天技術研究所と中国運載火箭技術研究院が開発した小型人工衛星打上げに特化したロケットである。
2015年9月20日に第1回目の打ち上げに成功しており、今回2回目の打ち上げの成功となった。
今回「長征6号」には3基の人工衛星「吉林1号 04・05・06」が搭載されており、人工衛星は太陽同期軌道(衛星の軌道面全体が1年で1回転し、常に衛星の軌道と太陽の方向が一定に保たれる軌道)に乗った。...
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「長征6号」は、中国航天科技集団公司上海航天技術研究所と中国運載火箭技術研究院が開発した小型人工衛星打上げに特化したロケットである。
2015年9月20日に第1回目の打ち上げに成功しており、今回2回目の打ち上げの成功となった。
今回「長征6号」には3基の人工衛星「吉林1号 04・05・06」が搭載されており、人工衛星は太陽同期軌道(衛星の軌道面全体が1年で1回転し、常に衛星の軌道と太陽の方向が一定に保たれる軌道)に乗った。
「長征6号」は、全長約30メートル、直径が3.35メートル、重さ103トンの3段ロケットである。
また、「長征6号」の1段目の「YF-100」エンジンと2段目の「YF-115」エンジンは極めて高度な技術を必要とするケロシンと液体酸素を推進剤としている。
この高度なエンジンの導入により、低コストと高パフォーマンスを実現している。
一方、「吉林1号 04・05・06」は長光衛星技術有限公司によって開発された商業用リモートセンシング(遠隔操作により地球表面付近を観測する技術)衛星である。
この人工衛星はそれぞれ縦横1.1メートルX1.19メートル程の大きさで、重さは209ポンド(95キロ)である。
また、ソーラーパネルが装着されており3年以上使用できるように設計されている。
さらに、搭載している高性能のビデオカメラからの高解像度の画像データ等は、政府機関や関係業界に提供され地球資源の監視・調査、鉱物資源調査、農業分野等の幅広い分野で活用される予定である。
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