中国空軍報道官は、12月12日「中国空軍は体系化した遠洋訓練を実施し、爆撃機や偵察機等が編隊を組んで東シナ海の島々を周回したり、巡航を行ない中国の国家主権と領土の保全に向けた防衛能力を一段と高めた。」とする声明を発表した。
軍事訓練に参加した主な戦闘機は、H-6K(中国のステルス双発爆撃機)やSU(スホイ)30(SU27UBを進化させた複座多用途長距離爆撃機)、J11(中国空軍の最新戦闘機ロシアのSU27を輸入等した機体)等である。...
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中国空軍報道官は、12月12日「中国空軍は体系化した遠洋訓練を実施し、爆撃機や偵察機等が編隊を組んで東シナ海の島々を周回したり、巡航を行ない中国の国家主権と領土の保全に向けた防衛能力を一段と高めた。」とする声明を発表した。
軍事訓練に参加した主な戦闘機は、H-6K(中国のステルス双発爆撃機)やSU(スホイ)30(SU27UBを進化させた複座多用途長距離爆撃機)、J11(中国空軍の最新戦闘機ロシアのSU27を輸入等した機体)等である。
中国空軍幹部は、「今回の洋上訓練は、戦闘機や哨戒機、燃料補給機等による多様な機体の編成を試して、より効果的な編隊を構成することが狙いである。有事の際の紛争危機をコントロールする能力を高め、戦争を抑止し迅速に作戦展開できるようにする。」と述べた。
今回の空軍による軍事訓練は、中国の軍事力を周辺諸国に対して誇示することが目的の1つであったものと考えられる。
2017年2月の報告書によると、中国の軍事力は米国、ロシアに次いで3番目とされている。
また、英国のシンクタンクである国際戦略研究所(IISS)によると、中国の空軍力は欧米と対等に戦えるレベルに近づいているとしている。
背景には、莫大な国防費を使って、中国独自の兵器の研究や開発、製造を急ピッチで進めていることがある。
中国の脅威は日に日に増すばかりである。
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