【Globali】
ヨーロッパ、近視の子供が急増中
欧米では、日本人と言えば、眼鏡姿というイメージが持たれていた時代があったが、今やヨーロッパの子供達も眼鏡姿が増えてきている。ヨーロッパでは今、20代の半数はメガネ又は、コンタクトレンズを着用している。これは50年前と比べて2倍になる。その半数にあたる人のうち、20人に1人は、眼鏡の度数でマイナス6以下の「強度近視」だとされている。
今年フランスで行われた国内調査では、16歳から24歳の若者10人のうち4人(41%)は遠くがよく見えないと回答している。これは、前年の10人中3人(29%)という回答結果からさらに増えている。
これまでは、近視は純粋に遺伝的なものであると思われていた、しかしここ20年ほどの間に、欧米諸国でもアジアでも、近視が同じように増加していることが判明し、携帯画面など、光の影響について研究が行われるようになった。
現在では、外でしか浴びることのできない「バイオレットライト」が、近視の進行を防ぐことが分かっている。だから、遠くを見るだけでなく、毎日外遊びをすることが子供達には推奨されている。...
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これまでは、近視は純粋に遺伝的なものであると思われていた、しかしここ20年ほどの間に、欧米諸国でもアジアでも、近視が同じように増加していることが判明し、携帯画面など、光の影響について研究が行われるようになった。
現在では、外でしか浴びることのできない「バイオレットライト」が、近視の進行を防ぐことが分かっている。だから、遠くを見るだけでなく、毎日外遊びをすることが子供達には推奨されている。しかし、日本と同様にヨーロッパでも、子供たちは屋外よりも屋内で遊ぶことが多くなっている。
さらには日本と同じく、子供たちがスマートフォンやゲーム、テレビの前で過ごす時間が増えていることも問題視されている。フランスの16歳‐24歳は、スマートフォン、テレビ、パソコン、ゲームの前で毎日合計8時間過ごしているという調査結果が出ている。そのうち、スマートフォンは4時間を占めている。そのため、ピント調節がうまくできなくなるいわゆる「スマホ老眼」が若者のうちで増加している。
子供のうちに近視になり、大人になるまでに「強度近視」になってしまうと、将来、緑内障や網膜剥離など失明のおそれのある病気のリスクが高まる。
しかしオーストラリアのブライアン ホールデン視覚研究所は、ヨーロッパに限らず、2050年には世界人口の半数に当たる約50億人が近視になり、そのうち約10億人は失明リスクがあるという予測を発表している。
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