<首脳の睡眠時間>
昨日のニュース番組で、新進気鋭のフランス新大統領エマニュエル・マクロン氏(39歳)が、毎日3時間程度の睡眠で早朝から深夜まで政務に励んでいると報じていた。更に、深夜に指示を受ける閣僚はもとより、大統領番記者もかなりハードな対応を強いられているとも言及されていた。
果たしてこれは稀有なことかと調べてみると、“鋼鉄の男”の異名を取る、旧ソビエト連邦ヨシフ・スターリン書記長(1922年~1953年、44~75歳)、また、“鉄の女”の英国マーガレット・サッチャー首相(1979年~1990年、53~65歳)も平均3時間の睡眠であったと言われている。...
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<首脳の睡眠時間>
昨日のニュース番組で、新進気鋭のフランス新大統領エマニュエル・マクロン氏(39歳)が、毎日3時間程度の睡眠で早朝から深夜まで政務に励んでいると報じていた。更に、深夜に指示を受ける閣僚はもとより、大統領番記者もかなりハードな対応を強いられているとも言及されていた。
果たしてこれは稀有なことかと調べてみると、“鋼鉄の男”の異名を取る、旧ソビエト連邦ヨシフ・スターリン書記長(1922年~1953年、44~75歳)、また、“鉄の女”の英国マーガレット・サッチャー首相(1979年~1990年、53~65歳)も平均3時間の睡眠であったと言われている。
上記からすると、マクロン大統領はさしずめ“チタン(注後記)の男”と呼んでも良いかも知れない。
一方、その他の首脳の睡眠時間は下記のとおり、併記した成人の平均睡眠時間(OECDの2008~2014年調査データ)からするとかなり短く、四六時中、国内外の動静に気を配らなければならない激務に追われている様子が覗える。
●安倍晋三首相:平均6時間(日本の成人の平均睡眠時間は7時間24分-OECDデータで主要国中最短)
●習近平(シー・チンピン)中国国家主席:同5~6時間(中国成人は9時間2分-OECDデータで最長)
●バラク・オバマ前米大統領:同6時間(米国成人は8時間27分-OECDデータでほぼ中間値)
●ウィンストン・チャーチル元英国首相:同5時間(英国成人は8時間23分-OECDデータでほぼ中間値)
なお、フランスの成人の平均睡眠時間は8時間50分で、OECDデータでは中国に次いで長い結果となっている。従って、マクロン大統領が、如何に極端に短い睡眠時間で政務に励んでいるか、フランスメディアが特に注目するのも頷けよう。
(注)チタン:単体は銀白色の金属。軽くて硬く、耐食性・耐熱性にすぐれ、比強度は鉄の2倍、アルミニウムの6倍でほぼ炭素鋼に等しい。超音速航空機材・化学工業用耐食材などに利用。
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