今回の逮捕は、オーストラリアでは初めて大量破壊兵器禁止法を適用しての逮捕である。
逮捕された男の名前はチェ・チャンハンで、韓国生まれの59歳、30年以上オーストラリアに住みオーストラリア国籍を取得した。
容疑者逮捕のきっかけは、外国情報機関の秘密情報によるものである。
オーストラリア連邦警察によると、容疑者は弾道ミサイルの作成方法やミサイル製造法の情報提供で、具体的にはミサイル部品やミサイル関連の専門技術等を暗号化したソフトウエアを通して海外の闇市場において売却しようと企てていたとのことである。...
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今回の逮捕は、オーストラリアでは初めて大量破壊兵器禁止法を適用しての逮捕である。
逮捕された男の名前はチェ・チャンハンで、韓国生まれの59歳、30年以上オーストラリアに住みオーストラリア国籍を取得した。
容疑者逮捕のきっかけは、外国情報機関の秘密情報によるものである。
オーストラリア連邦警察によると、容疑者は弾道ミサイルの作成方法やミサイル製造法の情報提供で、具体的にはミサイル部品やミサイル関連の専門技術等を暗号化したソフトウエアを通して海外の闇市場において売却しようと企てていたとのことである。
また、豪連邦警察は容疑者が北朝鮮高官と接触していたものと見ており、かなりの強い愛国心に基づき北朝鮮の代理人として、北朝鮮の資金調達を仲介するため活動していたものとして調べを進めている。
さらに、容疑者は北朝鮮に対する国連の安全保障の制裁決議に違反して、北朝鮮産の石炭をインドネシアやベトナムに売却しようとの容疑も掛けられている。
加えて、豪連邦警察は2008年までさかのぼって容疑者の活動を調査している。
スパイ活動の専門家は、「容疑者がどのようにして北朝鮮と関わりを持つようになったかはわからないが、ならずもの国家である北朝鮮は世界中にスパイやそれを支援する組織を持っている。」と述べた。
現在、容疑者には6件の容疑が掛けられており、容疑が確定すれば最大で10年間刑務所に監禁されることになるものと考えられる。
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