米紙ニューヨークタイムズは16日、世界で最も高額な邸宅とされるフランスの城の所有者が、サウジアラビアのムハンマド皇太子であることを伝えた。多くのメディアがこれを受けた内容の報道をしている。
ビジネス誌フォーチュンは、パリ西部にあり、「シャトー・ルイ14世」と呼ばれるこの巨大な不動産は、iPhoneで噴水を操作でき、2015年の販売時点で、世界で最も高額な邸宅になったと評していた。購入額は3億ドル(約338億円)とされ、フランスやルクセンブルクなどの複数のペーパーカンパニーを通じて匿名の人物が購入したと言われていたが、その名は明らかになっていなかった。
ニューヨークタイムズは16日、皇太子が真の所有者であることを、サウジ王家の顧問が認めたと報じた。...
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ビジネス誌フォーチュンは、パリ西部にあり、「シャトー・ルイ14世」と呼ばれるこの巨大な不動産は、iPhoneで噴水を操作でき、2015年の販売時点で、世界で最も高額な邸宅になったと評していた。購入額は3億ドル(約338億円)とされ、フランスやルクセンブルクなどの複数のペーパーカンパニーを通じて匿名の人物が購入したと言われていたが、その名は明らかになっていなかった。
ニューヨークタイムズは16日、皇太子が真の所有者であることを、サウジ王家の顧問が認めたと報じた。今年7月にフランスのニュースサイトであるメディアパートも同様に、所有者はサウジの皇太子だと指摘していたが、サウジ当局は記事についてのコメントを拒否していた。
その大邸宅の外観は、17世紀の城に見えるが、実際はサウジの開発業者が、既存の19世紀の不動産を壊し、新たに建設したものである。そのアンティークな外観からは一見わからないが、映画館や屋内・屋外プール、ワインセラー、訪問者が下の部屋から鯉が泳いでいるのが見える堀などの近代的な設備が整っており、スイートルーム10室を備えている。
また57エーカー(約23万平方メートル)の敷地には、手入れの行き届いた庭園、大きな噴水などがあり、建物の内装は、金箔やフレスコ画の天井などで贅沢に飾られている。噴水だけでなく、照明や空調もiPhoneで操作することができる。
ニューヨークタイムズは、皇太子は、2015年に購入した5億ドル(約563億円)のヨットも取り扱った自身の個人的な財団、8つの投資会社を通してこの邸宅を購入したとしている。ヨットの購入はドイツ、バミューダ、マン島の弁護士や会計士らの協力で伏せられていたが、パラダイス文書により明らかになった。同紙はまた、11月に4億5,030万ドル(約507億円)で落札されたレオナルド・ダビンチの絵画「サルバトール・ムンディ(救世主)」も、ある王子が皇太子のために購入したと報じていた。
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