【Globali】
ロシアが対中国貿易倍増に感激するも、中国側からみると一帯一路経済圏諸国取引の10分の1以下でしかなく、また、米国向けは依然大幅出超【ロシア・フランス・中国メディア】昨年10月12日付Globali「中ロ関係はやはり盤石-原油供給も人的交流も」の中で次のように報じた。すなわち、“経済・領土問題で共通の敵である欧米に対抗するため、中ロ関係は益々強固になっている。例えば、中国向けのロシア産原油供給量は、今やサウジアラビアを遥かに凌駕する事態となっている”。ロシアとしては、欧米からの経済制裁に喘ぐ中、中国との貿易高が倍増することに感激している。しかし、中国側からみると、習近平(シー・チンピン)国家主席が推す一帯一路経済圏構想(OBOR)の可及的速やかな実現のため、それに関係する諸国との貿易・投資増が最優先されているとみられる。また、ロシア貿易高を遥かに上回る、米国との貿易の行方も重視している模様である。
1月12日付ロシア『RT(ロシア・トゥデイ)ニュース』:「中ロ貿易高、840億ドルと予想を上回る伸び」
中国税関総署が1月12日に発表したデータによると、2017年の中ロ間貿易高は前年比+20.8%増の840億7千万ドル(約9兆4,160億円)と、大幅な伸びとなった。 ロシアの輸入額は+14.8%増の428億8千万ドル(約4兆8,030億円)、輸出額は+28%増の411億9千万ドル(約4兆6,130億円)に上っている。...
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