ドイツ自動車メーカー大手のBMWは12日、SUV(スポーツ用多目的車)や「1シリーズ」への底堅い需要などにより、2017年のグループの世界販売台数合計が、対前年比で4.1%増加して246万3,526台となり、7年連続で年間の販売記録を更新したと発表した。
同社では「BMW」ブランドの売り上げは、2017年に過去最多となり、対前年比4.2%増の約209万台となったとしているが、高級車トップの座は、9.9%増の約229万台を販売したライバルの「メルセデスベンツ」に譲ることとなった。「BMW」は2016年に「メルセデスベンツ」に首位を譲るまで10年ほどその座に君臨していた。
BMWはこの他、「M」ブランドの高性能スポーツモデルを8万795台販売した。...
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同社では「BMW」ブランドの売り上げは、2017年に過去最多となり、対前年比4.2%増の約209万台となったとしているが、高級車トップの座は、9.9%増の約229万台を販売したライバルの「メルセデスベンツ」に譲ることとなった。「BMW」は2016年に「メルセデスベンツ」に首位を譲るまで10年ほどその座に君臨していた。
BMWはこの他、「M」ブランドの高性能スポーツモデルを8万795台販売した。また、「BMW-i」ブランドの電気自動車やプラグイン・ハイブリッド車などを10万3,080台売り上げ、電動モデルの10万台の販売目標を達成した。同社の「ミニ」ブランドは対前年比3.2%増の37万1,881台と過去最多となり、「ロールス・ロイス」ブランドは、16.2%減って3,362台が売れたとしている。「1シリーズ」は14.7%で全体をけん引し、新型の「5シリーズ」は6.3%増、「7シリーズ」は4.5%増とそれぞれ着実に伸びた。
地域別に見ると、通年の売り上げが最も伸びたのは中国で、15.1%増の59万4,388台となった。また日本では6.2%増、中南米では5.9%増と伸ばした。地元欧州での販売台数は0.9%増加して110万台となり、依然として最も多い地域となっている。本国ドイツでの売り上げは0.8%伸びて31万1,071台だった。
一方、米国での販売台数は35万2,790台となり、3.4%の減となった。同社は、BMW-XシリーズのコンパクトSUVの供給不足が影響しているという。但し、米国での売り上げは、2017年12月に反転し対前年比で3.7%増加した。
2017年12月単月の販売台数は、BMW全ブランドで23万4,027台と対前年で8.8%増だった。「BMW」ブランドは9.5%増の19万5,916台となり、「メルセデスベンツ」やフォルクスワーゲン・グループの高級車「アウディ」の台数を上回った。
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