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米政治学者が選ぶ偉大な大統領ランキング、リンカーンが首位でトランプ大統領が最下位(2018/02/20)
米国のプレジデンツ・デー(大統領の日)の祝日だった19日、170人の政治学者が選んだ偉大な大統領のランキングが発表された。これによると首位は、2014年の前回調査時と変わらずエイブラハム・リンカーンで、現職のドナルド・トランプ大統領は最下位だった。
本調査は、米国政治学会の現会員または元会員で大統領や行政機関を研究する学者らを対象に4年毎に行われ、米国の歴代大統領とその政策に関する評価をまとめたものである。各大統領の総合的な偉大さを100点満点で採点し、ランキングしている。
今回の調査で首位に立ったのは、予想通り前回と同じくエイブラハム・リンカーンで、トランプ氏は最下位の44位となった。トランプ氏の点数は平均12.34で、米国を南北戦争に追い込んだジェームズ・ブキャナンを最下位から押し上げた。...
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本調査は、米国政治学会の現会員または元会員で大統領や行政機関を研究する学者らを対象に4年毎に行われ、米国の歴代大統領とその政策に関する評価をまとめたものである。各大統領の総合的な偉大さを100点満点で採点し、ランキングしている。
今回の調査で首位に立ったのは、予想通り前回と同じくエイブラハム・リンカーンで、トランプ氏は最下位の44位となった。トランプ氏の点数は平均12.34で、米国を南北戦争に追い込んだジェームズ・ブキャナンを最下位から押し上げた。なお、共和党支持者や保守派の学者は、リンカーンよりジョージ・ワシントンを最も偉大な大統領としている。
上位7人は前回の2014年と全く変わらず、1位:エイブラハム・リンカーン、2位:ジョージ・ワシントン、3位:フランクリン・D・ルーズベルト、4位:セオドア・ルーズベルト、5位トーマス・ジェファーソン、6位:ハリー・トルーマン、7位:ドワイト・アイゼンハワーとなった。
最近の大統領経験者については、前任のバラク・オバマ氏が、2014年の前回の調査から順位を大きく10上げて8位となった。ジョージ・W・ブッシュ氏も順位を5つ上げて30位に浮上したが、ビル・クリントン氏は、5つ落として13位だった。ロナルド・レーガン氏は2014年には11位だったが、今回トップ10入りし、9位に上昇している。
今回調査に回答した170人の政治学者の内、57.2%が民主党支持者、12.7%が共和党支持者、27.1%が無党派となっている。民主党支持者と共和党支持者では、例えばオバマ氏やブッシュ氏に対する見方は大きく異なるが、トランプ氏に対する見方は、支持政党やイデオロギー等が違っても殆ど変わらない。トランプ氏は、共和党支持者や保守派の学者だけの順位も低く44人中40位で、ウォーターゲート事件で辞任したリチャード・ニクソン氏より評価が低かった。
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