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仏ルーブル美術館内で環境保護活動家らによるデモ、同館と石油会社との関係に抗議(2018/03/13)
フランス・パリのルーブル美術館で12日、仏石油会社大手トタルの同館への後援など、両者の提携関係に反対するデモが館内で行われ、黒装束の十数名の参加者が展示室で抗議活動を行った。
ルーブル美術館では12日、黒装束に身を包んだ環境保護活動家らが、石油会社大手トタルの同館への後援活動などに反対し、抗議のパフォーマンスを実施した。同社の慈善事業などを展開するトタル財団は、教育から芸術までの一連の福祉活動を行っている。AFP通信などのメディアが報じた。
十数名の活動家らは、目立たぬように入館し、フランス海軍の帆船の難破を描いた19世紀の絵画、テオドール・ジェリコーの「メデューズ号の筏」の前でトタル社に対するスローガンを唱えた後、フロアに横たわった。...
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ルーブル美術館では12日、黒装束に身を包んだ環境保護活動家らが、石油会社大手トタルの同館への後援活動などに反対し、抗議のパフォーマンスを実施した。同社の慈善事業などを展開するトタル財団は、教育から芸術までの一連の福祉活動を行っている。AFP通信などのメディアが報じた。
十数名の活動家らは、目立たぬように入館し、フランス海軍の帆船の難破を描いた19世紀の絵画、テオドール・ジェリコーの「メデューズ号の筏」の前でトタル社に対するスローガンを唱えた後、フロアに横たわった。このパフォーマンスの実施により、ルーブル美術館では、午前10時半頃におよそ10分間、館内でも最も混んだ場所である当該展示室から、来館者を非難させている。
抗議活動を行ったグループ「350.org」は米国を本拠としており、大気中のCO2濃度が安全であるという目安の350ppmから名づけられたという。再生可能エネルギーの普及を求め、化石燃料の使用に反対する運動を行っている。今回のデモについては、石油業界の犠牲者を象徴化するため、パフォーマンスを行ったと説明した。
350.orgは昨年の3月にもルーブル美術館で、古代ギリシャ時代の彫像「サモトラケのニケ」の前で同様の抗議活動を行っている。その時には約30人の活動家らが、像の台座のところに石油の川を象徴する長く伸ばされた黒い布を置き、同美術館に対しトタル社との20年にわたる提携関係の解消を求めた。
同グループはまた、石油会社大手BPに対しても、同社の大英博物館、テート・ギャラリー、ナショナル・ポートレート・ギャラリーへの後援活動などについて、ロンドンで同様の抗議活動を行ってきた。
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