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【Globali】
コンゴ共和國からウガンダへの難民、昨年を大きく上回る(2018/03/17)
『AFP』『Yahooシンガポール』などの英文メディアは、長期間にわたり民族衝突が続くコンゴ共和國から隣国ウガンダへの国外避難が5万7000人にのぼったことを国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が発表したと伝えている。
ババル・バローチ報道官はスイスのジュネーブで会見を行い、現状を報告した。それによると、昨年4万4000人だった避難のペースを今年ははるかに上回り、5万7000人にものぼり、そのうち77.5%が女性や子どもだったという。コンゴ東部のイトゥリ州にあるアルバート湖からボートを使ってウガンダへ渡っているが、作りの悪いボートのため命を落とす人も複数いると報告されている。しかもここ数日は天候も悪く、状況はさらに厳しいと付け加えた。...
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ババル・バローチ報道官はスイスのジュネーブで会見を行い、現状を報告した。それによると、昨年4万4000人だった避難のペースを今年ははるかに上回り、5万7000人にものぼり、そのうち77.5%が女性や子どもだったという。コンゴ東部のイトゥリ州にあるアルバート湖からボートを使ってウガンダへ渡っているが、作りの悪いボートのため命を落とす人も複数いると報告されている。しかもここ数日は天候も悪く、状況はさらに厳しいと付け加えた。
コンゴのイトゥリ州では牧畜民ヘマ族と農耕民レンドゥ族が土地をめぐって対立しており、AFPの統計では昨年12月に新たな衝突が起きてから少なくとも130人が死亡している。武装したものが村を襲い、略奪、家を焼く、無差別殺人、誘拐などをしている。さらに、ウガンダへ避難した複数の難民の証言によると、性的暴行が横行しており、その大多数が女性や少女だが、一部男性や少年も含まれているという。
UNHCRはこれに対し状況の把握や難民ケアへの取り組みを強化しているといい、追加の資源や人的援助を行っている。それにより、被害者の特定や医療スクリーニングなどの支援の強化、性的暴行被害にあった人の精神的サポートや避難地域を分割し、男女別空間を作るなどあらゆる支援を可能にするという。その一方で資金援助は不十分で、バローチ氏は十分な資金がないと人道支援の能力が著しく制限されてしまうと主張した。
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