ムハンマド皇太子は米テレビ局CBSのテレビ番組に出演し、インタビューに応じた。それによると「サウジアラビアは核保有をしたいとは思っていない。ただ、イランが核開発を行った場合には、早急にそれに追随する。」と述べた。ムハンマド皇太子は、ナチス・ドイツの指導者アドルフ・ヒトラーの名前を出して、イランの最高指導者ハメネイ師を「中東の新たなヒトラー」と呼ぶなど強い敵対心を見せている。
今回のインタビューでも「拡大志向で欧州を席巻した当時のヒトラーのように、ハメネイ師も中東で自身の事業を実現したがっている。...
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ムハンマド皇太子は米テレビ局CBSのテレビ番組に出演し、インタビューに応じた。それによると「サウジアラビアは核保有をしたいとは思っていない。ただ、イランが核開発を行った場合には、早急にそれに追随する。」と述べた。ムハンマド皇太子は、ナチス・ドイツの指導者アドルフ・ヒトラーの名前を出して、イランの最高指導者ハメネイ師を「中東の新たなヒトラー」と呼ぶなど強い敵対心を見せている。
今回のインタビューでも「拡大志向で欧州を席巻した当時のヒトラーのように、ハメネイ師も中東で自身の事業を実現したがっている。多くの国々やヨーロッパの人々は事が起こるまでヒトラーがいかに危険なのか気づかなかった。私は中東で同じ事が起こるのを見たくない。」と話した。
サウジアラビアはイスラム教スンニ派が主流の国であり、イランはシーア派が主流の国である事から、両国は長い間対立してきた。イランは核開発を行っている国の一つで、核兵器を保有する懸念があった事から、2015年、欧米諸国が経済制裁を解除することで核開発に歯止めをかけていた。しかしアメリカは政権が代わり、この合意に否定的だったトランプ氏は合意破棄を公約に掲げている。トランプ氏が実際に合意破棄に動いた場合には、中東で核開発競争が激化する可能性もある。トランプ氏とムハンマド皇太子は今月20日にホワイトハウスで会談を行う予定だ。
イラン側は今回の発言に対し、自国のプレステレビを通じて、ムハンマド皇太子を妄想ばかりする世間知らずだと酷評した。
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