グリブ=ファキム氏は英国の慈善団体から受けたクレジットカードを私的な目的で不正利用した疑いがあり、批判されていた。そして19日、弁護士を通じて今週金曜に辞任する意向だと発表された。地元紙によれば、同氏はクレジットカードを使って海外から宝石や洋服などを購入したという。
グリブ=ファキム氏は生物学者としても有名で、アフリカの科学分野を発展させるために、モーリシャスはアンゴラの銀行家が設立した慈善団体「プラネット・アース・インスティテュート(PEI)」と利害関係があった。...
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グリブ=ファキム氏は英国の慈善団体から受けたクレジットカードを私的な目的で不正利用した疑いがあり、批判されていた。そして19日、弁護士を通じて今週金曜に辞任する意向だと発表された。地元紙によれば、同氏はクレジットカードを使って海外から宝石や洋服などを購入したという。
グリブ=ファキム氏は生物学者としても有名で、アフリカの科学分野を発展させるために、モーリシャスはアンゴラの銀行家が設立した慈善団体「プラネット・アース・インスティテュート(PEI)」と利害関係があった。同氏はその活動における旅費やその他経費を支払うために団体からクレジットカードを提供されていたが、総額2万6000ドル(約275万円)にのぼる私的利用が発覚した。
大統領府はこの件について声明を出しており、団体のクレジットカードを使ってしまったのは間違いであり、大統領個人が持つカードと類似していたため、誤って使用してしまったと説明した。使用された金額は全てPEIへ返済されたという。
アルジャジーラの取材では、グリブ=ファキム氏は先週の時点では辞任を否定していたという。大統領府は「大統領が罪悪感を感じるようなことは何もなく、真実を裏付ける証拠もあるし、辞職を拒否できる。」「彼女に対する中傷的な非難に対して訴えを起こす意志もある。」などと強気の発言をしていた。しかしついに「国の安定のため」に辞任の意向を固めた。
同氏は2015年からモーリシャスの大統領を勤めており、アフリカで唯一の女性国家元首だった。
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