6月19日付米
『Foxニュース』(
『AP通信』配信):「衛星写真でロシアによる核兵器保管場所増強が明らかに」
米国科学者連盟(FAS、注後記)は6月18日、衛星写真によって、カリーニングラード(バルト海東岸にあるロシアの飛び地)にあるロシアの核兵器保管場所が増強されていることが見て取れると公表した。
2016年、同地で核シェルター建設が開始されたと報じられていたが、今回の衛星写真から、保管場所が深く掘られ、分厚い屋根が設けられていることが判明したという。...
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6月19日付米
『Foxニュース』(
『AP通信』配信):「衛星写真でロシアによる核兵器保管場所増強が明らかに」
米国科学者連盟(FAS、注後記)は6月18日、衛星写真によって、カリーニングラード(バルト海東岸にあるロシアの飛び地)にあるロシアの核兵器保管場所が増強されていることが見て取れると公表した。
2016年、同地で核シェルター建設が開始されたと報じられていたが、今回の衛星写真から、保管場所が深く掘られ、分厚い屋根が設けられていることが判明したという。
FASの核兵器情報収集グループのハンス・クリステンセン主任は、英国『ザ・ガーディアン』紙のインタビューに答えて、同地の状況についてこれまでの定期的監視では然程大きな動きはなかったが、今回初めて大々的な進展がみられたとコメントした。
また、ロシア軍が同保管場所に核弾頭を持ち込んでいるのか不明だが、同所で明らかに活発な動きが確認されているとも付言した。
『ザ・ガーディアン』によると、ウラジーミル・プーチン大統領は、ロシアに敵対する北大西洋条約機構(NATO)が東欧に勢力拡大するのを抑えるべく、カリーニングラードを最大限利用しようとしているという。
なお、カリーニングラードはロシアのバルチック艦隊の基地となっている。
また、ロシア軍は今年1月、“イスカンデルM”移動式核弾頭発射ミサイルシステム(射程距離310マイル、約500キロメーター)配備のための基礎工事を行ったと発表している。
一方、同日付ロシア『イタル・タス通信』:「ロシア大統領府、米ロ首脳会談の準備が整えばメディアに必ず知らせると約束」
ロシア大統領府のドミートリィ・ペスコフ報道官は6月19日、依然米ロ首脳会談の話は何ら具体化されていないが、もしその準備が整えば、必ずメディアに知らせると約束した。
米『ワシントン・ポスト』紙が6月16日、米高官の話として、トランプ政権が今年7月、トランプ大統領のNATOサミット(ベルギー開催)訪問時に米ロ首脳会談を設定すべく動いていると報じていた。
(注)FAS:第二次大戦後の1945年、マンハッタン計画(原子爆弾の開発・製造計画)に参加した原子力科学者を中心に米国の核科学者たちが集まって結成された非政府組織。科学者の立場から、軍備競争の中止、核兵器の使用禁止などを訴えている。事務局はワシントン。
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