8月19日付米
『CNBCニュース』(
『ロイター通信』配信):「ベルリン郊外でのメルケル首相・プーチン大統領の首脳会談、厳しい遣り取りも一切合意に至らず」
アンゲラ・メルケル首相とウラジーミル・プーチン大統領は8月18日、ベルリン郊外のドイツ政府迎賓館で首脳会談を持った。
両首脳は、ウクライナ問題、シリア和平交渉、イラン核合意、更には天然ガスパイプライン敷設プロジェクト、ノルド・ストリーム2について討議したが、表立った合意には至らなかった。...
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8月19日付米
『CNBCニュース』(
『ロイター通信』配信):「ベルリン郊外でのメルケル首相・プーチン大統領の首脳会談、厳しい遣り取りも一切合意に至らず」
アンゲラ・メルケル首相とウラジーミル・プーチン大統領は8月18日、ベルリン郊外のドイツ政府迎賓館で首脳会談を持った。
両首脳は、ウクライナ問題、シリア和平交渉、イラン核合意、更には天然ガスパイプライン敷設プロジェクト、ノルド・ストリーム2について討議したが、表立った合意には至らなかった。
ただ、ロシア大統領府のドミートリィ・ペスコフ報道官は、今回合意に至った事項はないが、そもそも今回の首脳会談は、今年5月にソチ(ロシア南西、黒海東岸の都市)での会談以来の“状況の確認”が目的であったので問題はないとした。
特に、ノルド・ストリーム2については、無関係の第三国から無用な攻撃が仕掛けられているが、だからこそしっかり対応策を取って、確実にプロジェクトを完工させる必要があると付言した。
同プロジェクトに関し、メルケル首相は、(ノルド・ストリーム2が経由しない)ウクライナは今後とも天然ガス供給ルートとして役割を担うと強調した上で、この点に関して、欧州・ウクライナ・ロシア間での協議を提案したいと表明した。
一方、プーチン大統領は、ウクライナ経由の天然ガス供給は長い間継続しているものだが、それには“市場競争力が必要”とした上で、ノルド・ストリーム2は“非常に経済性がある”と強調した。
同日付英『ジ・インディペンデント』紙:「メルケル首相とプーチン大統領がシリア、ウクライナ、ノルド・ストリーム2プロジェクトについて討議するも合意事項は皆無」
独ロ首脳会談出席に当り、プーチン大統領は、主要な議題はシリア問題だとし、難民含めた同国への人道的支援が必須であると表明した。
この点に関し、メルケル首相は、シリア内戦沈静化後の体制(同国憲法改正含めて)について、前回のソチ会談時と同様、今回も同大統領と討議したと述べた上で、ロシアも含めた国連安全保障理事会常任理事国の責任が問われていると付言した。
一方、同日付ロシア『RT(ロシア・トゥデイ)ニュース』:「イラン核合意、シリア問題及びノルド・ストリーム2と、難しい国際問題について協議し、プーチン大統領とメルケル首相が共通認識」
8月18日にベルリン郊外で開催された独ロ首脳会談において、プーチン大統領とメルケル首相は、米国が脱退したイラン核合意、人道支援が必須のシリア問題、そしてノルド・ストリーム2プロジェクトと、非常に難しい諸問題について3時間にわたり討議し、それぞれ共通認識を持つに至った。
その第一がノルド・ストリーム2プロジェクトで、メルケル首相は、同プロジェクト完工後もウクライナ経由の天然ガス供給ルートは“欧州にとって重要”だと表明した。
これに対してプーチン大統領も、ノルド・ストリーム2プロジェクトがあるからと言って、ウクライナ経由の天然ガス供給がなくなることは意味しないとした上で、但し、同プロジェクトが経済性の理由で進められているのと同様、ウクライナ経由の天然ガス供給ルートにも競争力が求められると付言した。
また、ドナルド・トランプ大統領が脱退を表明したイラン核合意についても、独ロの他、フランスとも協議して同合意継続に向け努力するとした。
更に、シリア問題についても、まず人道支援が重要で、難民救済について関係国が協力していく必要があるとの点で一致した。
ペスコフ報道官は、シリア問題協議のため、ドイツ・ロシアにフランス・トルコを加えての4ヵ国首脳会談開催について、両首脳が協議したことを明かした。
なお、4ヵ国首脳会談開催については、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が7月下旬、9月7日開催を提案していた。
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