LGVの完成式の後、マクロン大統領とモハメッド6世は、ヨーロッパとアフリカを結ぶハブ港ともいえるタンジール市のターミナル駅から真新しい列車に乗り込んで試乗し、昼食を共にした。...

LGVの完成式の後、マクロン大統領とモハメッド6世は、ヨーロッパとアフリカを結ぶハブ港ともいえるタンジール市のターミナル駅から真新しい列車に乗り込んで試乗し、昼食を共にした。

なお、昨日のLGVの開通は、在来線の運行に支障を来したようで、地方紙やＳＮＳで非難の声が上がっている。

モロッコ政府の公式発表によると、モロッコの鉄道近代化には、約65億ユーロ（＝7800億円）が投資されており、その1/3（＝約2700億円）がLGVの開通のために投資されている。

モロッコでの10年間にわたるLGV開通と在来線の近代化計画には、仏の国有鉄道(SNCF)の技術が生かされており、完成式ではSNCF、ギオーム・ペピイ社長も、モロッコ鉄道（ONCF）への長年の技術移転の成功に満足の感を表明した。

なお、モロッコの運輸大臣によると、LGVの投資額の50%は仏の各機関からの借款によるもので、約2400億円を当初予測していたが、最終的には15%程度の超過に収まったという。