米食品医薬品局(FDA)は15日、電子タバコ販売に関する厳しい規制案を発表した。これによると、フルーツ味などのフレーバー付きの電子タバコ製品は、原則インターネット販売を禁止し、店頭での販売のみが許可される他、メンソール入りの紙巻きタバコやフレーバー付きの葉巻の販売禁止などが規定されている。
『AFP通信』や
『ロイター通信』など多くのメディアが本件を報じたが、規制案の策定の背景には、全米を対象にした最新の喫煙についての調査で、電子タバコを吸う若者が急増し、内3分の2がフルーツ味やキャンディ味などのフレーバー付きの製品を吸引しているという調査結果が明らかにされたことがある。本規制案については、来年6月まで、パブリックコメントの期間を設け、変更などについての意見を公募する。
FDAの声明によれば、本規制案では、ミントやメンソール味を除く全てのフレーバー付きの電子タバコの販売に関し、年齢制限を設け、店頭での対面販売に限ることとし、もしインターネットを通じて販売する場合には、年齢確認を厳格に行う場合に限るとしている。...
全部読む
『AFP通信』や
『ロイター通信』など多くのメディアが本件を報じたが、規制案の策定の背景には、全米を対象にした最新の喫煙についての調査で、電子タバコを吸う若者が急増し、内3分の2がフルーツ味やキャンディ味などのフレーバー付きの製品を吸引しているという調査結果が明らかにされたことがある。本規制案については、来年6月まで、パブリックコメントの期間を設け、変更などについての意見を公募する。
FDAの声明によれば、本規制案では、ミントやメンソール味を除く全てのフレーバー付きの電子タバコの販売に関し、年齢制限を設け、店頭での対面販売に限ることとし、もしインターネットを通じて販売する場合には、年齢確認を厳格に行う場合に限るとしている。
ミントやメンソール味の電子タバコを除外したのは、紙巻きタバコの喫煙をやめたり、節煙したりするために電子タバコを吸っている大人に人気のあるフレーバーであるからだという。一方で、FDAの規制案は同時に、従来の紙巻きタバコや葉巻にメンソールを使うことを禁じており、公衆衛生全体のバランスを慎重に取った結果であるとされている。
FDAのスコット・ゴットリーブ長官が、最新の「全米若年者タバコ調査」の結果について説明している。同調査によって、合計360万人の米国の若者が、過去1カ月の間に少なくとも1回電子タバコを吸引していることが判明した。
ゴットリーブ長官は「この調査結果は私の良心を揺さぶるものだ。」と自身が受けた衝撃を語った。長官は「2017年から18年の1年間で、電子タバコの喫煙者は、高校生で78%、中学生で48%も増加した。」と数字を示し、「この増加は止めねばならない。最低線として、子供世代が電子タバコでニコチン中毒になるのは許さない。」と強調した。
電子タバコは最近米国他の若者の間で人気が高まっており、同長官は以前、その状況を「伝染性」のものとも表現していた。健康問題の専門家らは、電子タバコは若者にとって、紙巻きタバコなどの喫煙への入り口となっていると指摘しており、FDAの規制強化の動きを歓迎している。
閉じる