1月16日付米
『CBSニュース』:「偽
『ワシントン・ポスト』紙がワシントン市街で配布される」
偽『ワシントン・ポスト』紙が1月16日朝、ワシントン市街で市民に配布された。
同偽新聞では、ドナルド・トランプ大統領が遂に辞職し、(民主主義の)危機は去る、と報じられている。
同日昼近く、“イエス・メン(何でも目上の人の言いなりになる人の意)”というグループが、同偽新聞を発行したと発表した。...
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1月16日付米
『CBSニュース』:「偽
『ワシントン・ポスト』紙がワシントン市街で配布される」
偽『ワシントン・ポスト』紙が1月16日朝、ワシントン市街で市民に配布された。
同偽新聞では、ドナルド・トランプ大統領が遂に辞職し、(民主主義の)危機は去る、と報じられている。
同日昼近く、“イエス・メン(何でも目上の人の言いなりになる人の意)”というグループが、同偽新聞を発行したと発表した。
同紙が偽物であることは、本物が「民主主義が暗闇の中で死んでしまう」(注1後記)とのスローガンを掲げているのに対して、「民主主義は行動の中で呼び起される」と謳っていることから判別できる。
更に、発行日が2019年5月1日刊行となっていることからも明らかである。
同偽記事によると、トランプ大統領は執務室にあったナプキンに“辞める”と書いてホワイトハウスを去り、ヤルタ(注2後記)に向かったとしている。
同偽新聞発行者のひとりオンネシャ・ロイチュードフリ氏は、記事の内容は現実よりもっと理に適っているとした上で、トランプ大統領への反発・抵抗は前例のないほど膨れ上がっており、同記事はいわば近い将来を予言するものだとコメントした。
なお、本家『ワシントン・ポスト』紙はウェブ上で、偽新聞が市街で配布されているとし、現在調査中であると伝えている。
1月17日付ロシア『スプートニク・インターナショナル』オンラインニュース:「偽『ワシントン・ポスト』紙がトランプ大統領辞職と報道」
“イエス・メン”と名乗る悪ふざけのグループが、偽『ワシントン・ポスト』紙を発行し、数千部をワシントン市街で配布した。
同偽新聞発行者のひとりL.A.カウフマン氏は、この記事は幻想かも知れないが、しかし現実的にも学術的にも根拠のある話と言えるとした上で、相応しくないリーダーを引き摺り下ろす運動が現実味を帯びてきているとコメントしている。
(注1)「民主主義が暗闇の中で死んでしまう」:『ワシントン・ポスト』紙が、トランプ政権発足僅か1ヵ月後から新たに採用したスローガン。同政権への批判だけでなく、真っ当なメディア・ニュースを対価を払って求めず、只で手に入るネット上の信頼性のないニュースに頼っている市民への警告の意味もある。すなわち、信頼できるニュースを得るためには、メディアに対するそれ相応の投資(対価を払う事)が必要だと訴えるメッセージ。
(注2)ヤルタ:クリミア半島南端の黒海沿岸のリゾート都市。1945年2月に米・英・旧ソ連首脳が一堂に会し、第二次世界大戦後の国際レジーム等を協議した場所。2014年3月よりロシアが併合して実効支配。
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