2017年から販売されている同セキュリティシステムは、この2月に「Googleアシスタント」の音声機能が使えるようになることが発表された。この発表を不審に思った一部ユーザーやプライバシー庇護派の人々が抗議の声を上げたところ、Googleはマイクが内蔵されていることを認めた。
2月19日、Google広報担当者は、内臓マイクについていち早く報じた『ビジネス インサイダー』の記事の中で、内臓マイクに関する記載が抜けていたのはミスだったと説明。...
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2017年から販売されている同セキュリティシステムは、この2月に「Googleアシスタント」の音声機能が使えるようになることが発表された。この発表を不審に思った一部ユーザーやプライバシー庇護派の人々が抗議の声を上げたところ、Googleはマイクが内蔵されていることを認めた。
2月19日、Google広報担当者は、内臓マイクについていち早く報じた『ビジネス インサイダー』の記事の中で、内臓マイクに関する記載が抜けていたのはミスだったと説明。「内蔵マイクの存在を秘密にするつもりは一切なく、技術仕様に記載すべきことだった。これはわれわれのミスである。これまでにこのマイクがオンになったことはなく、ユーザーがこのオプションを自ら有効にした場合にしか起動しない」と述べている。
「Nest Secure」はハブ、ドアや窓用センサーで構成され、家屋への侵入や、紛失しがちな鍵や財布などを監視してくれる。広報担当者は、「Nest Guard」にマイクが搭載されている理由について、窓ガラスが割られた音を検知するなど、今後の機能に利用するためだと説明した。
『ル フィガロ』や『ロシア トゥデイ』など複数メディアは、ユーザーに不信感を与えるこのようなバグやミスは今回が初めてではないと指摘している。
2017年のスマートスピーカー「Google Home Mini」発売時、周囲の音声をほぼ全て録音し、Googleのサーバーに送っていたという不具合が発覚している。「グーグルは意図的に盗聴しようとしていたのではないか」といった懐疑的な声が世界中に広がった。
2010年にも、Googleの「ストリートビュー」撮影車が、暗号化されていない無線LANによる通信内容を意図せず記録していたことが判明し、問題となった。
『ル フィガロ』によると、昨年12月、フランスの「全国情報・自由委員会」は、フランスの消費者に対し、スマートスピーカーや音声アシスタントに話しかけた内容は、検索エンジンで入力したのと同様に、全て記録されることを認識し、潜在的なリスクを認識するよう警告を出している。また、ハッキング防止のため、鍵、窓、警報などを音声アシスタントに接続することを避けるよう推奨している。
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