トルコのS-400の購入の強行により、購入した場合に制裁を含めたリスクがあると再三警告してきた米国との緊張はさらに悪化した。
「トルコがS-400の購入をやめることは絶対にない。取引はすんでいる」とエルドアン大統領はイスタンブールで述べた。
「S-400の次は、共同でS-500を製造する」と若者たちの聴衆からの質問に答え、エルドアン大統領はいった。...
全部読む
トルコのS-400の購入の強行により、購入した場合に制裁を含めたリスクがあると再三警告してきた米国との緊張はさらに悪化した。
「トルコがS-400の購入をやめることは絶対にない。取引はすんでいる」とエルドアン大統領はイスタンブールで述べた。
「S-400の次は、共同でS-500を製造する」と若者たちの聴衆からの質問に答え、エルドアン大統領はいった。
NATOの同盟国であるトルコと米国の関係は多くの問題を抱え、悪化してきている。
そこには、トルコがテロリストと見なすシリア、クルド人武装勢力を米国が支援していること、2016年のエルドアン大統領に対するクーデター未遂に問われているイスラム教伝道者のフェトフッラー・ギュレン氏の引き渡しに米国が応じないなどの問題が含まれている。
トルコのロシアとの取引は西側諸国防衛への脅威であり、4月に延期されたF-35ステルス戦闘機の引き渡しは、S-400購入の中止が条件であると米国政府は表明した。
トルコのパイロットたちは米国でロッキード・マーティン社製のF-35の操縦訓練を受けている。トルコはF-35を合計100機購入すると見られている。
エルドアン大統領は、米国がS-400とF-35を両立できるのかという懸念を持っているなかで、技術的検討を行ったが、何の問題も見つからなかったと語った。
「遅かれ早かれ」トルコはF-35を受け取るだろうともエルドアン大統領は語った。
制裁を受ける危険があるにもかかわらず、エルドアン大統領はS-400は7月に引き渡されるだろうと繰り返した。「時期は早まるかもしれない」とも付け加えた。
閉じる