7月9日付米
『バイパルチザン(超党派)・レポート』オンラインニュース:「最新の世論調査では、トランプ大統領が女子サッカーチームのスターに負けるとの怒り心頭に達する結果に」
左翼系の世論調査会社パブリック・ポリシー・ポリング(PPP、2001年設立の、電話アンケートによる調査会社)が直近で、ユーモアの一環で、先日行われたサッカー女子ワールドカップ連覇に導いたミーガン・ラピノー主将(34歳、注後記)が2020年の大統領選に出馬した場合のアンケートを行った。...
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7月9日付米
『バイパルチザン(超党派)・レポート』オンラインニュース:「最新の世論調査では、トランプ大統領が女子サッカーチームのスターに負けるとの怒り心頭に達する結果に」
左翼系の世論調査会社パブリック・ポリシー・ポリング(PPP、2001年設立の、電話アンケートによる調査会社)が直近で、ユーモアの一環で、先日行われたサッカー女子ワールドカップ連覇に導いたミーガン・ラピノー主将(34歳、注後記)が2020年の大統領選に出馬した場合のアンケートを行った。
その結果、同主将が42%だったのに対して、ドナルド・トランプ大統領(74歳)は41%であり、僅かながら競り負けた。
ただ、PPPは声明で、ラピノー主将は恐らく来年の大統領選に出馬しないだろうが、この結果は民主党に大きなヒントを与えることになろう、としている。
すなわち、一般の有権者は、民主党は来年の大統領選候補者を、トランプ大統領を打ち負かすためだけの候補よりも、公平に見て最適と目される候補を好ましくみている、と読み取れるからである、とする。
この結果を受けて、つい先日に米大統領選の民主党予備選候補に名乗りを上げた、反トランプ派の富豪トム・スティヤー氏(62歳)は、もしラピノー主将が民主党候補選に出馬するなら大賛成だ、と冗談ながら歓迎するコメントをしている。
なお、ラピノー主将が先月末、ワールドカップに優勝しても、トランプ大統領によるホワイトハウス招待には応じないとコメントしたのに対し、同大統領は早速、大口をたたく前に優勝してみろ、とツイッターで噛み付いた。
これに対して、米国チーム同僚のアリ・クリーガー選手は、自らに従わなかったり怒らせる女性らを毛嫌いする同大統領も、また、性的マイノリティ、移民や弱者を攻撃する現政権も全く支持しない、と表明している。
一方、7月10日付フランス『AFP通信』:「ラピノー主将、米国女子サッカーチームはホワイトハウス招待は受けないと表明」
7月7日のワールドカップ決勝戦で、米国女子チームを連覇に導いたラピノー主将は『CNNニュース』のインタビューに答えて、自身はもとよりチームメンバーも、トランプ大統領によるホワイトハウス招待は受けないだろうと強調した。
同主将はまた、同大統領が“米国を偉大にする”とする発言の対象には、市民、特に同大統領から差別を受けている黒人、移民、性的マイノリティ等の弱者は含まれていない、と非難した。
これに対してトランプ大統領は、ラピノー主将は、米国も、ホワイトハウスも、また米国旗も尊敬したことはない、とツイッターで噛み付いた。
なお、これまでの慣習で、米国のスポーツ・イベントの優勝チームは、時の大統領がホワイトハウスに招待して勝利を称賛してきている。
しかし、トランプ大統領は、自身を非難するアスリートやチームの招待を見送ってきている。
直近では、全米プロバスケットボール決勝戦優勝のゴールデンステート・ウォリアーズ(カリフォルニア州)及び全米プロフットボール・リーグのスーパー・ボウル優勝のフィラデルフィア・イーグルス(ペンシルベニア州)が、ホワイトハウス招待を断っている。
(注)ミーガン・ラピノー主将:2016年の大統領選時から、トランプ大統領による黒人差別、移民排斥、女性差別、更には性的マイノリティに対する問題発言・行動を非難し続けており、自身を「歩く抗議活動家」と呼んでいる。今回のワールドカップ開催時にも、仮に優勝できても、同大統領によるホワイトハウス招待は受けない、と拒絶するコメントをし、同大統領とツイッターで舌戦を繰り広げていた。
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