英国の首都ロンドンに、世界で最も倫理的であることを目指すパブが、3カ月の期間限定でオープンした。ホームレスを従業員として雇用し、余り物のパンから醸造したビールを提供するなど、地球に優しく、チャリティー精神に満ちたパブである。
『ロイター通信』や
『デイリー・テレグラフ』などのメディアが10日までに報じたところによると、このパブの名前は「グリーン・ヴィック(The Green Vic)」で、ロンドン東部の金融街の北に位置し、流行に敏感な若者が集まるショーディッチ地区にある。こうした営業形態のものは初めてだという。
パブ創業者のランディ・ランパーサッド氏は35歳。3カ月間の営業用に、中古の家具、目の不自由な人が作った石鹸、再生紙で製造されたトイレットペーパー、チャリティーに寄付を行う社会的企業が供給する飲料などを購入するために、十分な資金を確保した。...
全部読む
『ロイター通信』や
『デイリー・テレグラフ』などのメディアが10日までに報じたところによると、このパブの名前は「グリーン・ヴィック(The Green Vic)」で、ロンドン東部の金融街の北に位置し、流行に敏感な若者が集まるショーディッチ地区にある。こうした営業形態のものは初めてだという。
パブ創業者のランディ・ランパーサッド氏は35歳。3カ月間の営業用に、中古の家具、目の不自由な人が作った石鹸、再生紙で製造されたトイレットペーパー、チャリティーに寄付を行う社会的企業が供給する飲料などを購入するために、十分な資金を確保した。
同氏は、平均的なパブ利用者が、毎日の行動を変える必要なくチャリティーに参加できればと考え、グリーン・ヴィックを開業した。同パブはホームレスや障害者を雇用し、提供する食事は全て植物由来の食材を用い、小麦が原料のストローを使う。ゴミも全てリサイクルや堆肥化しており、全てが倫理的、環境的、社会的な利益を生むことを狙っている。
ランパーサッド氏は、「トイレの石鹸やペーパー、スタッフの制服などを購入した金額全てが、ホームレスの人々の支援やチャリティーへの寄付金に使われる。」「顧客は、どのドリンクを飲んでも、それぞれ別のチャリティーに貢献することができる。」と説明した。
例えば、トイレットペーパーは100%再生紙で作られており、世界中にトイレを普及させるプロジェクトにその収益の一部を寄付している新興企業のものである。また、ドリンクのメニューは、40を超える慈善事業と結びついている。ブリューグッダーのクラフトラガービールは4.9ポンド(約664円)だが、アフリカの水をきれいにするプロジェクトに売上げ全てを寄付する非営利団体の製造だ。トースト・エールは5.0ポンド(約746円)で、新鮮な余剰パンで醸造されている。
グリーン・ヴィックは今のところ、従来とは違う形態の店を試してみようとする近隣の学生、芸術家、観光客などの人気を集めている。同店は資金をさらに確保し、常時開店できる場所を探したいと考えている。
閉じる