過去2週間で、フェアバンクスノーススター郡に流れ込んだ煙に含まれる粒子状物質は、人体に有害であるとされる量の2倍以上を記録したと郡の大気質管理者のニック・チャルネツキ氏は述べた。
今回の大気汚染問題は、アラスカ州で2番目に人口の多い都市部で、9万7千人が住むフェアバンクス郡の2か所で、6月21日より続くの火災が主な原因である。
どちらも落雷で出火したショベル川とナゲット川での火災は、2万エーカー近く森林を焼失したと消防当局が述べた。...
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過去2週間で、フェアバンクスノーススター郡に流れ込んだ煙に含まれる粒子状物質は、人体に有害であるとされる量の2倍以上を記録したと郡の大気質管理者のニック・チャルネツキ氏は述べた。
今回の大気汚染問題は、アラスカ州で2番目に人口の多い都市部で、9万7千人が住むフェアバンクス郡の2か所で、6月21日より続くの火災が主な原因である。
どちらも落雷で出火したショベル川とナゲット川での火災は、2万エーカー近く森林を焼失したと消防当局が述べた。
さらに、消防隊の広報サラ・ウィーラー氏によると、同じく落雷による、フェアバンクスの北およそ80マイルの州中央部ライヴェングッド近くのヘス川での火災は、17万3千エーカー近い森林と草原を焼失し、今年これまでの米国最大の山火事となったという。
濃密な煙がフェアバンクスに流れ込み大気汚染警報が発令された。警報では、屋外での運動は危険で、お年寄りや幼児、呼吸器系の問題がある人は外出を控え室内にいるようにという。
フェアバンクスが北極圏から322キロメートルしか離れていなく、エアコンを備えた家が少ないことと、また熱波により気温が26℃から32℃にまで上昇しているため、先の制限を守ることが難しくなっている。
フェアバンクス・メモリアル病院は24時間稼働の空気浄化室を開設した。そこでは誰でも大機汚染から一時逃れられる。フェアバンクスの自動車ディーラーも市民のために呼吸マスクを配布した。
「HEPAフィルターはすべて売り切れ、煙は酷い状況だ」とピアソン・オートの従業員ミッシェル・ピピン氏が語った。
同じような、しかし少しだけましな境遇に陥ったのは、560キロメートル南のアラスカ最大の都市アンカレッジの住民だ。近隣のケナイ国立野生動物保護区の火災による煙で過去1か月大気汚染が続いている。
アンカレッジも異常な高気温にさらされていて、過去1週間で3回最高気温を更新し、7月4日にはこれまで最高の32℃を記録した。
国立省庁間火災センターよると、アラスカ州では、およそ40か所の大規模火災が発生し、81万エーカーが焼失している。
山火事で今年これまで百万エーカー以上が焼失している。しかし2004年にはアラスカで、650万エーカーもが焼失している。
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