8月23日付米
『ニューズウィーク』誌:「ロシア、旧ソ連崩壊後最多となる新型潜水艦増強」
ロシア国営『タス通信』は8月23日、ロシア海軍が2020年、旧ソ連崩壊後最多となる新型潜水艦6隻(原子力潜水艦4隻と通常動力型潜水艦2隻)を就役させると報じた。
これは、現有潜水艦61隻のロシアが、世界最多の潜水艦保有数を誇る米国(原子力潜水艦70隻)を追随するためとみられる。
昨年8月、当時米海軍作戦部長だったジョン・リチャードソン大将は、ロシアの潜水艦の脅威は“直近四半世紀”で最大の脅威となろうとしているとコメントしていた。...
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8月23日付米
『ニューズウィーク』誌:「ロシア、旧ソ連崩壊後最多となる新型潜水艦増強」
ロシア国営『タス通信』は8月23日、ロシア海軍が2020年、旧ソ連崩壊後最多となる新型潜水艦6隻(原子力潜水艦4隻と通常動力型潜水艦2隻)を就役させると報じた。
これは、現有潜水艦61隻のロシアが、世界最多の潜水艦保有数を誇る米国(原子力潜水艦70隻)を追随するためとみられる。
昨年8月、当時米海軍作戦部長だったジョン・リチャードソン大将は、ロシアの潜水艦の脅威は“直近四半世紀”で最大の脅威となろうとしているとコメントしていた。
同様、昨年10月、米欧州軍のジェームズ・フォゴ海軍大将も、ロシアの“新型潜水艦・戦艦の増強”に懸念を抱いていると表明した。
ロシアは、射程距離1,200マイル(約1,920キロメーター)の潜水艦発射型巡航ミサイル3M-54カリブルを既に開発しているが、今年1月の『タス通信』報道によれば、その射程距離を倍加させる研究を進めているという。
更に、最新型の原子力動力魚雷ポセイドン(言わば、水中の大陸間弾道ミサイル)及び超音速巡航ミサイル3M22ジルコンの開発も着々と進めているとする。
ロシア海軍の元将校によれば、ジルコン・ミサイルは発射から5分以内で北米大陸に着弾させることが可能であり、現在の米軍のミサイル迎撃システムでは防げないという。
米軍が、8月初めのINF失効後僅か2週間余りで、INFで規制されていた地上発射型巡航ミサイルの発射実験を実施したことから、ウラジーミル・プーチン大統領は8月23日、米軍の増強に見合う武器増強に拍車を掛けるよう指示を出している。
8月24日付ロシア『RT(ロシア・トゥデイ)』:「ロシア政府、米国によるかつて条約で禁じられていたミサイル発射実験に対して、相応の対抗措置を講じると宣言」
プーチン大統領は8月23日、米国がINFでは規制されていた地上発射型巡航ミサイル発射実験を行った件について、冷戦時代のような軍拡競争は乗り気ではないとしながらも、ロシアに対する脅威度合いの情報分析を急いだ上で、それ相応の対抗措置を講じると強調した。
ロシアの軍事専門家によれば、これまでINFで制限されてきた、射程距離500~5,500キロメーターの短・中距離及び大陸間弾道ミサイルの増強、例えばイスカンデル短距離ミサイルの射程距離延長や、カリブル潜水艦発射型長距離ミサイルの増強等に拍車がかけられるとみられる。
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