ドナルド・トランプ大統領は、議会と喧嘩してでも、メキシコ国境に壁を建設するための予算を分捕った。そこで、2018年3月にメキシコ国境付近を初訪問した際には、移民排斥反対活動家らが多数集まり、米国・メキシコ両側から非難の声を浴びせた。しかし、この程1年半振りに壁が建設中の場所を再訪問したものの、支持者を含めても数名しか集まらず、世間からほとんど注目されていない。
9月18日付
『NBCニュース』:「トランプ大統領がメキシコ国境壁を訪問するも、支持者・不支持者ともほとんど注目せず」
ドナルド・トランプ大統領は9月18日、自身が提唱したメキシコ国境に壁を建設するとの成果をアピールすべく、メキシコ国境に接するカリフォルニア州南部サンディエゴ市南端のオテイ・メサ地区を訪問した。
同大統領が最初に同地区を訪問したのは2018年初めであったが、そのときは、移民排斥に反対する活動家ら数十人が結集し、米国側及びメキシコ側両方から非難の声を浴びせた。...
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9月18日付
『NBCニュース』:「トランプ大統領がメキシコ国境壁を訪問するも、支持者・不支持者ともほとんど注目せず」
ドナルド・トランプ大統領は9月18日、自身が提唱したメキシコ国境に壁を建設するとの成果をアピールすべく、メキシコ国境に接するカリフォルニア州南部サンディエゴ市南端のオテイ・メサ地区を訪問した。
同大統領が最初に同地区を訪問したのは2018年初めであったが、そのときは、移民排斥に反対する活動家ら数十人が結集し、米国側及びメキシコ側両方から非難の声を浴びせた。
しかし、今回の訪問は、9月16日の晩という訪問直前の発表だったせいもあるのか、支持者・不支持者含めて僅か数名しか集まらなかった。
同大統領がメキシコ国境を訪問したのは、来秋の大統領選キャンペーン用資金集めのため、カリフォルニア州のサンフランシスコ、ビバリーヒルズ、サンディエゴを訪問した機会を捉えたものであった。
なお、同大統領は昨年、メキシコ国境に壁を建設することで、不法移民の侵入を99%防げるとして、国防予算から36億ドル(約3,890億円)を削って、175マイル(約280キロメーター)にわたって壁を建設しようとしている。
9月19日付『AP通信』:「トランプ大統領、新規建設の国境の壁は“世界レベルの安全保障システム”と豪語」
トランプ大統領は9月18日午後、サンディエゴ市南端のメキシコ国境で建設中の壁を訪れ、“世界レベルの安全保障システム”だと豪語した。
同大統領が1年半振りに訪れた場所では、14マイル(約22キロメーター)にわたり、コンクリートの支柱に鉄製のワイアーを張り巡らした簡易製の壁が建設中である。
なお、同大統領の指示により、国防総省は今年、国防予算を36億ドル削って、メキシコ国境に175マイルにわたって壁を建設する費用に充てる措置を講じている。
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