そこでロシアは、コンゴ民主共和国(RDC)の鉄道再生のため5億ドル(=約550億円)の投資を行うことを契約した。
しかし専門家によると、RDCの鉄道は、植民地時代からの遺産で、現状では崩壊状態にあり、5億ドル(=約550億円)では鉄道網の再生にはとても不充分だという。
今回のソチでの第1回ロシアーアフリカ首脳会議で、ロシア政府はこれからの5年間でアフリカ諸国との貿易量を現状の170億ドル(=約1.87兆円)からその2倍に増やす目標を掲げている。...
全部読む
そこでロシアは、コンゴ民主共和国(RDC)の鉄道再生のため5億ドル(=約550億円)の投資を行うことを契約した。
しかし専門家によると、RDCの鉄道は、植民地時代からの遺産で、現状では崩壊状態にあり、5億ドル(=約550億円)では鉄道網の再生にはとても不充分だという。
今回のソチでの第1回ロシアーアフリカ首脳会議で、ロシア政府はこれからの5年間でアフリカ諸国との貿易量を現状の170億ドル(=約1.87兆円)からその2倍に増やす目標を掲げている。そのために今回の首脳会議で数件の契約が調印された。
その中にロシア鉄道(RJD)が、RDCの鉄道に約5億ドル(=約550億円)の投資を行う案件が含まれている。
ところで、RDCの230万km2の膨大な国土(日本の約7倍)に植民地時代から引き継ぐ延長5000kmにおよぶ鉄道網が存在する。しかし、その鉄道網は、全く独立した4つの鉄道網から成っているという。さらに、老朽化した鉄道では脱線がひんぱんに起こっており、9月中頃でのタンガニカ地方での事故では、数十名の死者と負傷者を出している。
なお、今回のロシア側のRDCへの鉄道再生のための投資額としての5億ドル(=約550億円)は微々たる額で、むしろ内政的および外交的な意味合いがあると見られている。
すなわち、RDCの大統領は、国民に鉄道再生に努力しているポーズを見せ、ロシアは、国際舞台、特にアフリカでの存在感を示すことができるという。
閉じる