米紙ワシントン・ポストは5日、米ABCニュースと共同で実施した最新の世論調査の結果を発表した。これによると、2020年の大統領選で、民主党候補者に有力な5人の誰が指名されたとしても、トランプ大統領に投票する人の方が少ないとの予想が示された。
本調査を実施した
『ワシントン・ポスト』のほか、
『USAトゥデイ』などの米メディアが結果について報じている。調査は10月27~30日、1,003人の米国人の成人を対象に携帯電話または固定電話での聴取により行われた。再選を目指すトランプ大統領の経済政策への評価は比較的高いが、人柄などの点で厳しい意見が多いことも判明している。
大統領選で、民主党のジョー・バイデン前副大統領が相手の場合、トランプ氏に投票すると回答した人は39%、バイデン氏に投票するとした人は56%だった。...
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本調査を実施した
『ワシントン・ポスト』のほか、
『USAトゥデイ』などの米メディアが結果について報じている。調査は10月27~30日、1,003人の米国人の成人を対象に携帯電話または固定電話での聴取により行われた。再選を目指すトランプ大統領の経済政策への評価は比較的高いが、人柄などの点で厳しい意見が多いことも判明している。
大統領選で、民主党のジョー・バイデン前副大統領が相手の場合、トランプ氏に投票すると回答した人は39%、バイデン氏に投票するとした人は56%だった。マサチューセッツ州のエリザベス・ウォーレン上院議員とは40%-55%、バーモント州のバーニー・サンダース上院議員とは41%-55%で、いずれも民主党候補が14~17ポイント上回った。
さらに、この支持率上位の3人を追う2人についても、インディアナ州サウスベンドのピート・ブティジェッジ市長とは41%-52%、カリフォルニア州のカマラ・ハリス上院議員とは42%-51%と、10ポイント程度の差を付けられた。民主党候補らのトランプ氏に対するリードは、バイデン氏だけが2桁だった今夏から拡大しており、多くの無党派層が民主党候補者の支持に回ったからだと分析されている。民主党候補間の差も縮まっている。
本調査では、トランプ氏の支持率は39%で、不支持率は58%だった。米国人の多くは、これまで同様、様々な面でトランプ大統領に否定的な見方をしている。63%の人がトランプ氏は「正直で信頼できる」とは思わない、62%が「大統領の気質に欠ける」、60%が「問題を理解していない」、55%が「政治的取引に長けていない」、54%が「強いリーダーではない」などと人柄や能力に対する不満や不信感を表した。
また、54%の人が米国はトランプ政権の政策により世界で尊敬されなくなったと感じており、50%がトランプ氏は自分のホテルやゴルフコースの収益拡大に大統領の職を利用しようとしているとし、46%がそれは許されない行為であると回答した。
トランプ氏の政策で一貫して比較的評価されているのは経済政策だ。今回、トランプ政権発足以降に経済が良くなったと回答した人は44%で、悪くなったとする人の22%の倍に上った。約3分の1の人は変わらないと回答している。
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