11月11日付英国
『Independent』は「ブレグジットや世界的景気後退により、イギリス経済が2010年以来最低の成長率」との見出しで以下のように報道している。
イギリス経済は、ブレグジットによる不安や世界的景気後退の中でも、今年第3四半期0.3%を維持し(予測では0.4%)、景気後退は避けられた。昨年同時期からは1%の成長で、景気低迷が始まった2010年以来最低を記録。
しかし、国家統計局によると、イギリス経済に停滞の兆候がみられるという。...
全部読む
11月11日付英国
『Independent』は「ブレグジットや世界的景気後退により、イギリス経済が2010年以来最低の成長率」との見出しで以下のように報道している。
イギリス経済は、ブレグジットによる不安や世界的景気後退の中でも、今年第3四半期0.3%を維持し(予測では0.4%)、景気後退は避けられた。昨年同時期からは1%の成長で、景気低迷が始まった2010年以来最低を記録。
しかし、国家統計局によると、イギリス経済に停滞の兆候がみられるという。前期GDP0.2%に続く縮小は、ジョンソン首相の来月の総選挙に影を落とすものと懸念される。
今期は、予測を上回ったサービスや建設セクターの伸びが、GDP成長に繋がった。だが製造業では、自動車生産停止による影響が見られた。イギリス経済の8割を占めるサービス部門では、第2四半期と比較し、第3四半期に0.4%の成長率となり、建設部門では0.6%の成長だった。
これは数週間後に選挙を控える政府には、明らかに良いニュースではない。第4四半期は0.2%の予測で、更に悪化するとみられている。ブレグジットへの不安が解消され、GDPの押し上げが無い限り、中央銀行は遠からぬ将来利率を下げる可能性がある徒みられている。経済は、高い雇用率に支えられているものの、投資や生産の弱さが目立つ。不安が先行する中、新政府には景気刺激策が必要とされる。
同日付英国『Gurdian』は「イギリスが景気後退を回避もブレグジットへの不安がGDPに影響」との見出しで以下のように報道している。
イギリスでは、第3四半期は景気後退を避けられたが、10年で最も成長ペースが鈍化した。ブレグジットによる不安がビジネスへ影響したとみられる。公式統計によると、7~9月のGDP成長率は前期の2%マイナスからプラスに転じた。二期連続マイナスで、「景気後退」と定義される。
ブレグジットへの不安感から更にマイナス成長となるとの懸念があったが、サービスセクター(映画やテレビ制作、銀行、小売)が景気を押し上げた。
イギリスにとっては過去二年、映画やテレビ制作での成長が大きい。昨年制作された映画200本、高品質ドラマ120作で、31億ポンド(43兆円)にのぼる。Netflixだけでも5億ドルで、来年にかけイギリスでは50以上のドラマや映画が制作される予定である。
各企業のコンピュータシステム整備や顧客向けオンラインサービス強化を背景に、IT部門も伸びている。経済全体では小幅な成長だが、自動車製造の回復とサービス産業による牽引は大きい。
閉じる