ドナルド・トランプ大統領は就任以来、政策の発表から閣僚の任命・罷免までツイッター(注1後記)でつぶやいてしまう程ツイッターを利用している。そして、大方の予想どおり、2019年に世界の政治家の中で最多のツイートをした政治家の栄誉を受けた。
12月10日付
『USAトゥデイ』:「トランプ大統領が2019年で最もつぶやいた政治家に」
ソーシャル・メディア・サイトによると、2019年において最も多くツイートした政治家はドナルド・トランプ大統領であるという。
実際のフォロワー数6,740万件を誇る同大統領は、自身を批判するメディアや政敵等に対する反論や攻撃だけでなく、政策の公式見解等までツイッターを意図的に使っている。...
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12月10日付
『USAトゥデイ』:「トランプ大統領が2019年で最もつぶやいた政治家に」
ソーシャル・メディア・サイトによると、2019年において最も多くツイートした政治家はドナルド・トランプ大統領であるという。
実際のフォロワー数6,740万件を誇る同大統領は、自身を批判するメディアや政敵等に対する反論や攻撃だけでなく、政策の公式見解等までツイッターを意図的に使っている。
かかる経緯より、同大統領がつぶやいただけでその内容がニュースとして報じられる程になっている。
なお、同大統領のツイートは、1978大統領記録法(注2後記)に則って公文書として保管されることになる。
一方、トランプ大統領に次いで多くのツイートをしたのはバラク・オバマ前大統領だが、同氏のフォロワーはトランプ氏より40%も多い1億1,060万人である。
その他、トップ10の著名政治家は以下のとおり;
3位 ナレンドラ・モディ印度首相
4位 アレクサンドリア・オカシオ=コルテス民主党下院議員(ニューヨーク州選出):昨年の中間選挙で、共和党重鎮を破って初当選。ウェイトレスからの転身であること、また、史上最年少(就任時29歳)の議員であることから注目を集めた。
5位 ジャイール・ボルソナーロ伯国大統領
6位 バーニー・サンダース上院議員(バーモント州選出、無所属):2016年に続き2020年でも大統領選民主党予備選に名乗り出。
7位 ヒラリー・クリントン元国務長官:実娘のチェルシー・クリントンとの共著「勇敢な女性の本」(10月1日発刊)販売促進のためか、直近数ヵ月のメディア登場が顕著。
8位 ジョー・バイデン元副大統領:2020年大統領選民主党予備選に名乗り出。
9位 エマニュエル・マクロン仏大統領
10位 ウラジーミル・プーチン露大統領
(注1)ツイッター:カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置くTwitter, Inc.のソーシャル・ネットワーキング・サービス(情報サービス)。「ツイート」と呼ばれる半角280文字(日本語、中国語、韓国語は全角140文字)以内のメッセージや画像、動画、URLを投稿できる。2006年3月設立。実際の利用者は月平均3億人超。
(注2)1978大統領記録法:1972年に発生したウォーターゲート事件を契機に1978年12月に制定された法律。同事件で辞任したニクソン大統領が1978年9月、当時政府公文書を管理していた米連邦共通役務庁長官と、ウォーターゲートの証拠となるホワイトハウスの録音テープを含む大統領資料を自分自身が管理する協定を締結。そのため米議会は同年12月、ニクソン氏による資料廃棄を避けるため、同大統領だけに適用される大統領記録法を施行した。この法で、国家権力の濫用とウォーターゲート事件に関する資料を最優先で米国立公文書記録管理局に保管して一般公開されることが定められた。
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