目的は、パラオ諸島の海域は、世界でも最も貴重なサンゴ礁保護地区に挙げられており、これらのサンゴ礁資源を海洋汚染から保護するためである。
2018年5月のハワイ諸島に続いて、パラオ共和国が、サンゴ礁を破滅するとされる日焼け止めクリームの使用を禁止した。
大小500におよぶ島々からなるパラオ諸島は、西太平洋のミクロネシアに位置するが、このほど日焼け止めクリームに含まれる成分の幾らかが、サンゴにとって有害なため、環境保護の観点から、これの使用を禁止した。...
全部読む
目的は、パラオ諸島の海域は、世界でも最も貴重なサンゴ礁保護地区に挙げられており、これらのサンゴ礁資源を海洋汚染から保護するためである。
2018年5月のハワイ諸島に続いて、パラオ共和国が、サンゴ礁を破滅するとされる日焼け止めクリームの使用を禁止した。
大小500におよぶ島々からなるパラオ諸島は、西太平洋のミクロネシアに位置するが、このほど日焼け止めクリームに含まれる成分の幾らかが、サンゴにとって有害なため、環境保護の観点から、これの使用を禁止した。
この法令は、パラオ共和国で、今年の1月1日から効力が発揮され、有害化学物質を含む日焼け止めクリームの輸入も、販売も禁止された。
もし違反した場合は、日焼け止めクリームの没収と1000 USドルの罰金が科されることとなった。
違反警告は、特に観光客に向けられており、パラオ環境保全当局としては、観光客側の環境保全意識の定着を望んでいる。
ところで、パラオ共和国の排他的経済水域では、これまでの商業的な捕獲により、赤マグロなどの魚の漁獲量が著しく低下しているという。そのため、パラオ共和国は、これまで漁業や鉱業などの海洋活動で使用してきた排他的経済水域の80%を、サンゴ礁保護海域として広げることを決定している。
パラオ諸島での日焼けクリームの使用禁止と、商業的魚捕獲の海域を狭めることで周辺海域でのサンゴ礁や漁獲量が従来の姿に復活することが望まれる。
閉じる