2024年は、プーチン大統領の任期が切れる年に相当する。今回のプーチン大統領が立て続けに行った政治組織改革に関する発表から、2024年以降、プーチン大統領が描いている色々なシナリオが読み取れるという。
第1番目のシナリオは、2024年以降、プーチン氏は大統領と強いて居座る意図はないことと、大統領の権限を弱め、逆に首相や議会の役割を強化しようとしている点である。
これは、プーチン大統領が、2008年に行った出来事を再現しよるとしているのではないかとの憶測がある。...
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2024年は、プーチン大統領の任期が切れる年に相当する。今回のプーチン大統領が立て続けに行った政治組織改革に関する発表から、2024年以降、プーチン大統領が描いている色々なシナリオが読み取れるという。
第1番目のシナリオは、2024年以降、プーチン氏は大統領と強いて居座る意図はないことと、大統領の権限を弱め、逆に首相や議会の役割を強化しようとしている点である。
これは、プーチン大統領が、2008年に行った出来事を再現しよるとしているのではないかとの憶測がある。すなわち、プーチン氏が2024年以降、首相に返り咲いて、大統領以上の権限を持とうとしているのではないかとの疑惑がある。この件に関しては、一部の国民の間で非常に不評を買っている。
第2番目のシナリオは、プーチン氏自身が、ある政府機関のトップの地位を獲得して、重要な役割を演じ続けたいと意図するシナリオである。ある機関としては国務院が候補として挙げられている。この政府機関は、これまで目立たない存在であったが、もっと重要な地位をこの政府機関に持たせようという目論みである。
第3番目のシナリオは、プーチン氏は表舞台から消えて、自分の退却後も意思を継いでくれる、後継者を見つけることに専念しているという案である。 その後継者が、今回、新しい首相として任命されたミカエル・ミシュスチン氏なのか?
現在のところ、プーチン大統領が何を狙っているのか確認することは時期尚早であるが、少なくとも、2024年以降を考えての政治組織改革の動きであることは明らかである。
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