ボーイング社としては、世界最大の双発機となる777Ⅹを来年度に就航させ、737MAX機の2度の墜落事故による販売機数の停滞をいくらかでも穴埋めしたいと考えている。
ボーイング777Xのテスト飛行は、今回が最初で商業的な運航が許可されるまでこれから何回ものテスト飛行を行わなければならない。
しかし、ボーイング社は、737MAX機での2度の墜落事故でシステムの誤作動が指摘され、苦境に立たされた矢先で、今回の777Xのテスト飛行により、ようやく暗いトンネルを抜けた感を得た模様である。...
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ボーイング社としては、世界最大の双発機となる777Ⅹを来年度に就航させ、737MAX機の2度の墜落事故による販売機数の停滞をいくらかでも穴埋めしたいと考えている。
ボーイング777Xのテスト飛行は、今回が最初で商業的な運航が許可されるまでこれから何回ものテスト飛行を行わなければならない。
しかし、ボーイング社は、737MAX機での2度の墜落事故でシステムの誤作動が指摘され、苦境に立たされた矢先で、今回の777Xのテスト飛行により、ようやく暗いトンネルを抜けた感を得た模様である。
ボーイング社の新社長は、「FAAによる新しい機種の認可のプロセスが変更となったので、777Ⅹについては、より踏み込んだ検査を行っていきたい。」と語った。
一方、ボーイング社に懐疑的な欧州航空安全機関(EASA)は、米国の連邦航空局(FAA)の検査と並行して独自の検査体制を計画している。なお、これまでは、通例としてFAAで認可された航空機は、EASAでは新たな検査を行っていなかったという。
ボーイング777Ⅹ機はすでに300機を受注しており、その内200機は中東の航空会社向けとのことである。777X機の乗客数は426人で、1機の値段は4.42億ドル(=約482億円)となり、燃料消費の経済性もあるいう。
なお、777Xは、エアーバス社のA350との競合機種となり、数年後には両機種の激しい販売競争が予想される。しかし航空機の安全性だけは、ないがしろにされないことを望みたい。
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