2月20日付米
『AP通信』:「フランス検察、ゴーンのオマーン・ディーラー宛不正資金流用容疑を本格捜査」
フランスのナンテール市(パリ近郊北西部の都市)にある検察当局は2月19日、カルロス・ゴーンがルノー・日産連合トップに君臨していた折り、資金洗浄、詐欺、業務上横領等を犯していた容疑に関わり、予審判事(編注;容疑者の拘束や国際手配などの権限保有)に捜査の指揮を委ね、本格捜査を開始すると発表した。...
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2月20日付米
『AP通信』:「フランス検察、ゴーンのオマーン・ディーラー宛不正資金流用容疑を本格捜査」
フランスのナンテール市(パリ近郊北西部の都市)にある検察当局は2月19日、カルロス・ゴーンがルノー・日産連合トップに君臨していた折り、資金洗浄、詐欺、業務上横領等を犯していた容疑に関わり、予審判事(編注;容疑者の拘束や国際手配などの権限保有)に捜査の指揮を委ね、本格捜査を開始すると発表した。
当局の捜査対象は、2009年から2020年の間の会社資金の不正流用容疑である。
それは第一に、ルノーからオマーンの自動車ディーラーSBA(スハイル・ボーワン・オートモービルズ)宛に、“疑わしい送金”が行われた容疑である。
検察によれば、当該資金がゴーン自身か、その家族の私用のために不正流用されたとしている。
更に同検察は、オランダ法人のRNBV(ルノー・日産ホールディング)によって支払われた数百万ユーロ(数億円)の旅費その他費用が全て、公用でなくゴーン個人の用途に充てられた容疑でも捜査するとしている。
ルノーは昨年、社内監査の結果、RNBVから支出された1,100万ユーロ(約13億6,400万円)の使途に疑義があると発表していた。
これに対して、ゴーンのフランスにおける代理人ジャン=イブ・ル・ボルニュ弁護士は、“全く取るに足らない話”だと一蹴した上で、これで初めてフランス検察に対して弁護団として正規の陳述ができるとコメントしている。
同日付英国『タイムズ』紙:「カルロス・ゴーンがフランス当局により本格捜査」
フランス検察当局は昨年来、カルロス・ゴーンがルノーのトップであった際、2016年に彼の妻キャロル・ゴーンの誕生パーティ開催のためにベルサイユ宮殿を貸し切った費用について、会社資金の不正使用であったか等について捜査していた。
そしてこの程、検察から捜査を委ねられた予審判事は、今後はルノーやその他提携企業に関わる会社資金の不正流用容疑について捜査していくと語った。
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