専門家の間では、原油の消費量は、すでに2019年に1億バーレル/日以上という消費量のピークが達成され、これからはピーク時より減少していくという見方が多い。
昨年の2019年には中国や、世界での石油化学工業方面や、航空機輸送での原油需要増大が、原油消費量のピークを示した。しかし、今年初めのコビッド-19感染のまん延による感染リスクと外出禁止などの隔離政策によって経済活動は停滞し、原油消費の増大傾向は突如として止まった。...
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専門家の間では、原油の消費量は、すでに2019年に1億バーレル/日以上という消費量のピークが達成され、これからはピーク時より減少していくという見方が多い。
昨年の2019年には中国や、世界での石油化学工業方面や、航空機輸送での原油需要増大が、原油消費量のピークを示した。しかし、今年初めのコビッド-19感染のまん延による感染リスクと外出禁止などの隔離政策によって経済活動は停滞し、原油消費の増大傾向は突如として止まった。2020年4月には原油消費量が、これまでの記録となる30%減少を示した。
原油消費量の落ち込みは、原油市場価格を著しく低い価格に押し下げている。
最近になっての隔離政策の段階的な解除で、原油需要は若干回復しつつあるが、原油生産国や石油開発会社は、これからの数年間で原油消費量の回復するかについては疑問を抱いているという。
コビッド-19感染危機の前には、多くの専門家は、原油消費量のピークは、2030年から2040年に達成されると予想していたが、感染がまん延した後は、原油消費量の落ち込みが予想以上に長く続くという見方が大勢を占めている。
感染防止対策のためのテレウオークの導入や海外出張の制限が日常行われることになり、これが人々の生活習慣に大きな変化をもたらすこととなった。
すなわち、人々の生活習慣の変化が、石油や天然ガスなどの化石燃料の消費量を大きく減少させることとなった。 さらに政府の補助による、化石燃料自動車から電気自動車への転換や生産拠点の集中化による海上輸送の削減などにより石化燃料の消費減少を促し、2019年に樹立した1億バーレル/日以上という消費量ピーク記録を塗り替えることは困難と予想されている。
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