バイデン新政権の国家安全保障担当補佐官ジェイク・サリバンは、アフガニスタンの担当官のハムドゥラ・モヒブに直接電話し、再検討の意図を伝えたという。

米国―タリバン間の停戦同意は、これまでアフガニスタン政府に正式承認されていないが、内容は次のとおりである。...

バイデン新政権の国家安全保障担当補佐官ジェイク・サリバンは、アフガニスタンの担当官のハムドゥラ・モヒブに直接電話し、再検討の意図を伝えたという。

米国―タリバン間の停戦同意は、これまでアフガニスタン政府に正式承認されていないが、内容は次のとおりである。すなわち、米軍のアフガニスタンからの全面撤退を2021年半ばまでの行うことと交換にタリバンが戦闘停止を約束し、アフガニスタン政府と和平交渉を開始するというものである。

しかし、昨年9月にUAEのドーハで米国-タリバン間で交渉を開始したが、タリバン武装グループはアフガニスタン人への攻撃を減らすどころか逆に増やしている。

米国のサリバン補佐官はタリバンが武装グループとの関係を断ち武力行為を減らし、アフガニスタン政府と真剣に交渉する意思があるかを見極める必要があると表明した。さらにタリバンとアフガニスタン間の和平交渉を米国としては外交的にサポートしたいと付け加えた。

アフガニスタン政府のアブドゥラ・ケンジャニ和平交渉担当大臣はサリバン補佐官の提案に満足の意を表した。

トランプ政権により中途半端に残されたパキスタンのタリバンとの和平交渉問題、バイデン政権で解決の方向に進むのか、今後を見守りたい。