バイデン政権は、2月中旬から水面下で米国内を含め、北朝鮮と接触を試みていたが、未だに反応が得られていないという。今週、米国務長官と国防長官が日本と韓国を訪問し、北朝鮮の核・ミサイル問題も協議される予定だという。
3月14日付米国
『ビジネスインサイダー』は「バイデン政権が水面下で北朝鮮との接触を図るが無視が続く」との見出しで以下のように報道している。
米高官によると、バイデン政権は2月中旬から3月にかけて、国内も含め、複数のルートを通じて北朝鮮と接触を図っていたという。核開発問題などでのリスク軽減を目指していたが、反応は得られなかったという。米国側から複数回の試みがあったものの、米朝は1年間実質的な対話がない状態だった。...
全部読む
3月14日付米国
『ビジネスインサイダー』は「バイデン政権が水面下で北朝鮮との接触を図るが無視が続く」との見出しで以下のように報道している。
米高官によると、バイデン政権は2月中旬から3月にかけて、国内も含め、複数のルートを通じて北朝鮮と接触を図っていたという。核開発問題などでのリスク軽減を目指していたが、反応は得られなかったという。米国側から複数回の試みがあったものの、米朝は1年間実質的な対話がない状態だった。
バイデン大統領は就任以来、北朝鮮政策を打ち出してはいない。北との接触が図られたという情報は、ブリンケン国務長官とオースティン国防長官が北朝鮮の近隣国である日本と韓国を訪問するタイミングで発表された。両国では中国問題の他、北朝鮮の核開発問題が協議されるものとみられている。
トランプ前大統領は、米国の慣例を破り、北朝鮮の首脳と初会談した最初の現職大統領となった。同氏は任期中、金正恩氏とシンガポール、ベトナム、南北軍事境界線で3度会談。直近の会談はトランプ氏によるアイデアだったが、最高顧問も驚いたという。トランプ氏の会談は北の核開発計画を抑制し朝鮮半島の非核化を目的としたものだった。
先月の某報告書によると、北朝鮮は、国際的に違法であるにもかからず、昨年まで核と弾頭ミサイル開発を継続。またハッカーの資金稼ぎにより、2020年だけで3億1600万ドルが核開発に回っていたとみられるという。 更に、3月初旬の衛星画像によると、米諜報機関が核兵器と推察する施設を隠蔽しようとする動きがみられている。
同日付米国『USAトゥデイ』は「事態悪化を避けるため、バイデン政権が北挑戦にコンタクトを取る」との見出しで以下のように報道している。
2月、バイデン政権が水面下で北朝鮮政府に接触したが、未だ反応が得られていないという。4年に及んだトランプ政権による二転三転した迷走外交を経て、3度直接の会談が実現したが、実質的な合意には至らず、北朝鮮の核開発は継続されていた。
2020年の大統領選挙キャンペーンで、バイデン氏はトランプの北との会談は、「中身のない絵ずら」で同国をつけ上がらせただけだと批判。現在政権は、高まる脅威への対処として、様々な選択肢を含め、対北朝鮮政策を練り直している最中だという。
閉じる