なお現在インドはコビッド19感染防止のワクチン生産量で、世界第2位の地位にあるが、国内のワクチン接種キャンペーンの結果、全てのワクチン輸出を中断することになった。...

なお現在インドはコビッド19感染防止のワクチン生産量で、世界第2位の地位にあるが、国内のワクチン接種キャンペーンの結果、全てのワクチン輸出を中断することになった。

これまでインドで生産された6400万人投与量のワクチンの内、約3/4は主にアフリカや南アジアやブラジルに向けての輸出に使用され、約1/4は世界保健機関（WHO）が主導する開発途上国へのワクチン公平アクセスを目指したコバックス計画に供与された。従って、今回のインドから海外へのワクチン供給の中断は、コバックス計画でのワクチン不足をもたらすことになり、WHOや国連は不安を募らせている。

一方、デロイト会計事務所の供給システム専門家によると、世界でのワクチンの生産設備と生産量は増加傾向にあり、ワクチンの在庫もあるため、6月になればインドでのワクチン輸出も再開されるものと予測している。

ところでインドはコビッド19感染開始からこれまで世界で4番目となる16.7万人が死亡している。　英国のアストラゼネカ社は、インドのワクチン生産委託会社に対し、生産量の一部を輸出に振り分けることを再三要請しているという。