（中継）北京。
バチカンがこれまで距離を置いてきた中国と接近していると相次ぎ報道されている。
２つの国で一体何が起きているのか。
カトリックの中心地であるバチカンと締め付けが強まっていると指摘される中国。
司教の任命権を持つのはバチカンだけだと主張するのに対し中国は内政干渉だと主張。
中国共産党が主導しバチカンとは独立した形でカトリック団体である中国天主教愛国会を設立。
ローマ法王の意向に反する形で独自に司教などを任命してきた。
近頃この司教の任命の問題で和解に近づいていると報じられている。
スタジオにカトリックの事情に詳しい北海道大学の岡本亮輔准教授が解説。
中国は今月「宗教白書」という文書を発表、この中には宗教の中国化を進めると記載。
教会を共産党の管理課に置き党を支持するように置きたいとしている。
共産党は神の存在を否定する無神論で習近平国家主席が最大の権威。
しかしキリスト教は党員よりも聖職者が尊敬されているため両者の価値観は全く異なる。
信仰に心の救いを求める人達を共産党が本当の意味で掴むことが難しいのではないかと思われる。
ローマカトリック教会・フランシスコ法王、ベルナルドチェルベッレーラ神父、元香港司教・陳日君枢機卿、中国国務院国家宗教事務局・外事局長のコメント。
前ローマ法王・ベネディクト１６世の映像。