今日も１０００人を超える感染者が発表された東京。
今、増えているのが、感染が判明する前に突然自宅や路上で死亡するケース。
今月１５日、東京・大田区に住む男性が無断欠勤したため同僚が自宅を訪ねたところ、うめき声を上げながら苦しんでいたという。
関係者によれば、男性は死亡が確認された後のＰＣＲ検査で感染が判明した。
死後に警察の捜査に伴ってＰＣＲ検査が行われ、感染が判明した人の数は全国で１３８人に上り、１月は僅か２０日間で４８人と急増している。
ただ、捜査の関連で死後に積極的にＰＣＲ検査をするのは、１人暮らしの人が遺体で見つかるなど事件性が疑われる場合に限られている。
実はコロナに感染していたとしても、知らないまま突然、体調が急変して亡くなり、死亡後にも検査を受けない「隠れコロナ死」が多いはずだと専門家は指摘する。
自宅で過ごす高齢者のために介護士らを派遣する訪問介護と、葬儀業を営む会社の西本社長は、先月から、突然死で亡くなった人が増えていると指摘する。
死亡診断書の死因の多くは心不全。
新型コロナの感染を疑ったとしても、葬儀会社や遺族側からＰＣＲ検査を求めることは考えられないという。
法医学の専門家は、現状の制度のもとでは遺体を検視する医師も、ＰＣＲ検査を避ける傾向にあるという。
心不全とされる突然死の中には、新型コロナの感染者が多く含まれている可能性があると指摘する。
岩瀬教授は厚生労働省が主導で、死因の分からない全ての遺体についてＰＣＲ検査を行う制度を構築すべきだと訴えている。
東京・大田区、埼玉・越谷市の映像。
千葉大学・法医学教室・岩瀬博太郎教授、訪問介護と葬儀業・アートエンディング・西本淳弥社長、訪問介護を受けた家族のコメント。
映像提供：東京都。