米国政府に対し、中国政府は激しく反発。
新疆問題をめぐり、米国が同盟国と協調し、２０２２年冬季北京五輪をボイコットするのかを検討していることについて、中国報道官は、「米国からそのような考えを聞いていない。
スポーツの政治問題化はあってはならない」と反発。
米国・国務省のスポークスマンは、来年冬の北京五輪をボイコットする考えはないと説明。

新疆ウイグル自治区の人権問題をめぐる対立は、来年冬の五輪にまで波紋を広げている。
米国・国務省は同盟国と共に中国および中国の人権問題への対応を協議している。
２０２２年の冬の北京五輪のボイコットもありうるとしている。
米国は新疆ウイグル自治区の少数民族に対しいわゆるジェノサイドを行っていると非難。
中国は疑惑を否定し、イスラム系のウイグル族の人たちは再教育施設に入っていると主張。
国務省・プライス報道官の会見。

ＣＧＴＮを巡る問題は英国でも起きている。
ＣＧＴＮは中国以外にも米国、アフリカ、ヨーロッパに制作センターを置き、中国、英語、フランス語などのＴＶチャンネルを持ち、中国についての情報を伝えている。
今年２月、英国規制機関が英国内での放送免許を取り消した。
ＣＧＴＮの中国共産党による統制などが理由。
これに対し、中国政府は強く反発し、中国国内での英国・ＢＢＣ国際放送を禁止した。
先月、北京駐在のＢＢＣ特派員が、当局からの圧力や脅しを受けたとして台湾に移った。
この記者は新疆ウイグル自治区の人権問題を報道してきた。
中国政府は「中国政府の機関が脅したという話はない」と反論。
こうした中、ＢＢＣの取材を受けた新疆ウイグル自治区の担当者が、その放送内容を批判するインタビューを中国国営テレビが流した。