【あの一言】
日本の調査捕鯨・継続へ
解説委員・合瀬宏毅 今回の判決で問題とされたのは、捕獲数と調査方法。日本では2005年以降、南極海の海域で1000頭を超える捕獲量を調査捕鯨として計画し、進めてきた。目的は生息数、生態系の解明、管理方法。裁判所は捕獲数が多い理由が不透明な事や、殺さない調査方法を検討していない事、生態系全体を解明するとして計画した捕獲数にもかかわらず実際に捕獲しているのは一部であることに注目し、科学的な目的ではないとして否定し、日本の調査捕鯨は国際捕鯨取締条約を逸脱していると判断された。日本は、捕獲数を絞りながら新たな調査計画を策定する必要がある。
2014/04/19 NHK総合[時論公論]
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