【あの一言】
「AIIB」で“一帯一路”・主導する中国の思惑は
中央大学法科大学院教授・野村修也弁護士 日本が東南アジア等でインフラ投資をしてきたのはその国を助けるためにやろうという発想があったのに中国は自分の戦略を実現する為に今回の金融機関を使おうという思惑のようなものを感じる。
2015/05/09 日本テレビ[ウェークアップ!ぷらす]
橋本五郎 大きな意味で、ある種の中華思想のようなものが感じられる。経済だけの話ではなく、そのことが中国の安全保障にもなると一体的に考えられており、ある意味壮大な構想。日本は(今入った場合)、完全に中国の思うつぼで、中国の意のままになるようなことだけは避けなければならない。中国にとっても日本が入らないと信用力の問題があるというのであるというならばむしろ高く売りつける形で交渉をやってほしい。将来的には参加せざるを得ないと思う。
2015/05/09 日本テレビ[ウェークアップ!ぷらす]
現代中国研究家・津上俊哉 軍資金は十分にある。特に4兆ドル近い外貨準備をこれまでためこんでおり、これをAIIBと一帯一路専用の投資ファンドにもお金を入れている。日本としては2年間はADB、JICAなど日本独自の援助機関を使ってAIIBの外側から協力する。外からコラボしながらどういう銀行になりそうか観察しながら、大丈夫そうな場合、そこで参加の判断をしたらよい。
2015/05/09 日本テレビ[ウェークアップ!ぷらす]
現代中国研究家・津上俊哉 ひとつには周辺国との外交関係を安定させたいという思惑があり、領土問題を少しクールダウンさせたい。2点目は国民の中に大国のプライドというのが高まっていることがある。それが領土とか軍事に行くと危ないのでむしろ経済外交とかの方向でアピールしたい。3点目として中国経済が厳しくなっており、海外に市場を開拓したい中国の思惑が高まっていることがある。
2015/05/09 日本テレビ[ウェークアップ!ぷらす]
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