【あの一言】
検証!米中首脳会談・習国家主席・訪米の狙い
前駐米国大使・上智大学国際関係研究所代表・藤崎一郎 共和党の右派などからなぜこんな時期に習主席を呼ぶんだと言われている中で、(オバマ大統領は)やっぱり呼んでよかったという形を作らないといけなかった。他方、蜜月というかあまりハネムーンを演出する必要がもう必要ない時期にきている。そういう意味で両者の表情を見ていれば、そこそこの感じの訪問で一応の成果は出すけれどもお互いにそんなに大成果というわけでもないという感じだった。
2015/09/28 BSフジ[プライムニュース]
外務副大臣・自民党衆議院議員・中山泰秀 米国側から見れば上出来だった。米国大統領が記者会見する時に鷲の紋章がついているが、片方はオリーブの葉を持ち、片方は矢を持っている。オリーブは平和の象徴で、矢は戦争。相手が経済外交で握手を求めるのであればオリーブの葉で対応し、相手が戦争を求めるのであれば矢をもって対抗するぞというシンボルが鷲の紋章。オバマ大統領のやり方は的確だった。経済面では握手、軍事衝突が起こり得るような要因に対してははっきりと平行ではあるが意見を相手に明示していた。
2015/09/28 BSフジ[プライムニュース]
前駐米国大使・上智大学国際関係研究所代表・藤崎一郎 米中関係は抜本的にアジアの安全保障についての考え方が違う。習主席は昨年、CICA(アジア信頼醸成措置会議)という会議で「アジアの安全保障はアジア人の手で」というような発言をした。米国はオバマ大統領の下でアジア回帰、リバランスしようとしている。まったく基本的なところが違う。習主席は、経済が揺らいでいないことを見せるためにボーイング、アップル、マイクロソフトの人と会うなどして経済をアピールした。ただ、気の毒なことに法王、ワーゲン、下院議長の3つの影がかぶさってしまった。
2015/09/28 BSフジ[プライムニュース]
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