【あの一言】
相次ぐ自然災害・私たちの命をどう守る
兵庫県立大学大学院教授・室崎益輝 重要なことは自然が凶暴化しているというか、自然の破壊力が強くなってくる事実。同時に社会の対応力が全体としては弱くなっている。
2019/09/01 NHK総合[日曜討論]
静岡大学防災総合センター教授・牛山素行 避難というと避難所に行くことであるという風にどうしても捉えられがちだが、難を避けるのが目的。難を避けるためであれば、目指すべき場所は避難所である必要性は必ずしもない。少しでも安全性の高いところへ移動する。一時、身を留めることも避難の1つ。今回、佐賀の水害でも病院の入院者の方を無理に移送せずに、物資を外から運んで施設内で過ごされたという報道があった。非常に適切な判断だった。孤立したところから脱出することだけが避難ではない。それぞれの場所に応じて対応すべき行動、必要な行動は変わってくる。日頃から考えておくことが重要になってくる。
2019/09/01 NHK総合[日曜討論]
京都大学防災研究所教授・中北英一 最近、科学的にわかってきているのが温暖化による水蒸気。海の温度が上がって水蒸気が増えることによって豪雨が増える。梅雨豪雨の場合、線状降水帯とかも頻度が増える。より毎年になってくることと、より東へ、場合によっては東北、北海道でも梅雨期、あるいは今のような秋雨前線の時期に増える可能性がある。昨年の長雨の場合でも、一旦起こると総雨量がさらに増えていくだろうという怖さもある。温暖化の影響が出ているという科学的な根拠も出だしてきている。
2019/09/01 NHK総合[日曜討論]
|